【食】サンパウロの家庭で作れるタイ料理！～その①カオマンガイ編～

日本もブラジルも外出自粛期間が延びに延び、料理もマンネリ化してきた頃ですよね。そんな時はぴょんぴょ子と共にタイの風を吹かせましょう～！ぴゅうぴゅう！

以前にデリバリーできるタイ料理レストランを紹介しましたが、今回はご家庭でも作れるようなタイ料理のレシピをご紹介します。ブラジルのサンパウロで手に入る食材のみを使用して作るレシピなので、この機会に是非お試しください！先ずは第1弾として南鶏飯としてタイのチキンライス、カオマンガイのレシピを公開したいと思います。

1．そもそもカオマンガイ（ข้าวมันไก่）とは

カオマンガイとは、タイのチキンライスです。中国やシンガポールで食べられているチキンライスこと海南鶏飯とルーツは同じだと言われています。

カオ（ข้าว）は米、マン（มัน）は油（脂）、ガイ（ไก่）は鶏を意味し、直訳すると鶏の脂のご飯となります。香辛料と一緒に茹でた柔らかい鶏肉と、その煮汁で炊いたお米に辛美味しいタレをかけて食べます。その煮汁もスープとして食すことができます。

日本のタイ料理レストランにも人気メニューとして並んでいることが多いですが、タイでは鶏を丸々1羽茹でる為、カオマンガイをメニューとして扱うのはカオマンガイ専門店、専門屋台であることが多いです。店頭で茹でられた状態の鶏が数羽が並んで吊るされていたら、おそらくそこはカオマンガイ屋さんであると思って差し支えないでしょう。どのカオマンガイレストランもタレの味が少しずつ異なってくるので、お気に入りのお店を見つける旅も楽しいですよ。

2．作ってみよう！

そんなカオマンガイですが、家庭で作る際はスーパーで売られている状態の鶏肉で作りますので安心してください。それでは、タイ人に教えてもらった、家庭で作るカオマンガイのレシピを【鶏肉、スープ】編、【ライス】編、【タレ】編との2本立てでご紹介したいと思います！

材料（3～4人前）

基本的にはブラジルの一般的なスーパーで買える食材で作れます。特殊な調味料は、タイ料理の香辛料や食材、調味料を扱うお店で買えます。サンパウロにあるタイ料理食材店はコチラの記事で紹介しておりますのでご参照くだせえ！

429 Too Many Requests

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【鶏肉、スープ】

※鍋の大きさによって塩分濃度が変わってしまうので、適宜塩や鶏がらスープの素で塩味を調整してください。

• 鶏肉好きな部位…700g程度（今回は骨付き/皮付きの胸肉を使用）
• 水…鶏肉が浸かる程度
• パクチーの根っこ…5本
• 生姜輪切り…2～4センチ程度　x5切れ
• 砂糖…小さじ1
• 鶏ガラスープの素…小さじ3
• パクチー…1本（盛り付け用・お好み）
• ねぎ…適量（今回は不使用）

【ライス】

• タイ米…2合
• 生姜みじん切り…小さじ1/2
• にんにくみじん切り…小さじ1/2
• サラダ油…小さじ3
• 鶏の出汁、パクチーの根っこ、生姜の輪切り…【鶏肉、スープ】編のものを使用

【タレ】

※今回はサンパウロで手に入る食材、調味料のみで作っていますが、逆にいえばこれがタレの基本なので、これさえ欠かさなければ本格的な味になります。

※分量は目安です。お好みで分量を変えて自分流秘伝のタレ探しをしてみてください。

• タオヂアオ(Soy Bean Paste/เต้าเจี้ยว)…200ml
• シーウワーン(Sweet Soy Sauce/ซีอิ้วหวาน)…大さじ3
• 鶏肉の出汁…大さじ3（【鶏肉、スープ】編の工程の副産物です）
• 生姜みじん切り…大さじ3（お好み）
• にんにくみじん切り…大さじ1(お好み)
• 砂糖…小さじ1
• 塩…小さじ1/2
• トウガラシ輪切り…適量（※激辛唐辛子プリッキーヌーことpimenta tailandesa種が手に入らず、今回はそれより辛さ控え目なdedo de moça種を3本使用）
• パクチーみじん切り…5本分
• ライム…1絞

タオチオ(Takee：850g）
タイの豆味噌
スウィートソイソース（液体調味料）Healthy Boy Brand Sweet Soy Sauce 950g 甜醬油

作り方

※タレやライスに鶏の出汁を使用する為、先に【鶏肉、スープ】編から取りかかった方が効率的です。

【鶏肉、スープ】

1. 鍋に鶏肉、パクチーの根、生姜輪切り、砂糖、鶏ガラスープの素、鶏肉が浸る程度の水を入れ、火をかける（中火）。
2. 沸騰して5〜10分後に火を止め、鍋に蓋をする。
3. 水温が常温程度にまで下がり（約60〜90分後）、鶏肉全体に火が通ったことを確認できたら鶏肉は食べやすい大きさに切る。
4. 鶏肉を茹で終えた後の出汁にパクチーの葉を入れ、スープとして皿に盛り、完成（お好みで小口切りのネギを入れても美味しい）。

【ライス】

1. にんにく、生姜のみじん切りをサラダ油で軽く炒める。
2. タイ米2合、1.で炒めたにんにくと生姜、鶏肉と一緒に茹でたパクチーの根と輪切り生姜を炊飯器に入れ、鶏肉を茹でた出汁を2合のラインまで注ぎ、早炊きする。
3. 炊けたらお皿に盛り、その上に鶏肉を乗せて完成。

【タレ】

1. ライム以外の材料を全部フライパンに入れ火にかける（弱火）。
2. 焦げないように混ぜ続け、ふつふつとしてから5分程したら味見をする。
3. 味を微調整したら2を繰り返して好みの味になったら火を止める。
4. ライムを絞る。

※もしご自宅にミキサーがある場合は、工程1．の前に下記の工程0．を加えた方がより味が混じります。

　0．生姜とにんにくの微塵切りの半分、ライム、唐辛子、これら以外の材料をミキサーにかける。

3．完成！

鶏肉、スープ、ライス、タレを盛り付けて完成です。タイではよくキュウリと一緒に食べますが、今回はキュウリの代わりにパクチーを添えました。ミキサー無しで作るタレは普通以上にボコボコしていますが、美味しいです。タレは鶏肉やライスに直接かけたり、鶏肉をタレに付けて食べたりと、食べ方は自由です。

材料や作り方を見てお気づきかもしれませんが、決してダイエットには向いてないメニューです。ちなみにこの鶏肉を揚げたバージョンことカオマンガイトートは更に高カロリーです。一方で、辛いものが苦手でタイ料理を敬遠している方にはタレさえかけなければ非常に食べやすい一皿だと言えます。タレの唐辛子の量さえ調整すれば、小さなお子さんもきっと喜んで食べることができるでしょう！また、邪道ですが、炊いたお米は一度冷やしてからまた温めた方が鶏の味がよく染み込んでより美味しくなりますよ。この米とタレだけあればもう鶏肉要らないんじないかってくらいご飯は本当に美味しく、そしてタレと米の相性もめちゃくちゃ良いのです。

タイで食べる際は、皮が苦手な場合は注文時に皮無しで、といえば予め綺麗に皮なしで提供してくれます。お店によっては元々皮なし、或いは皮はにんにくと生姜と炒めてご飯と一緒に炊かれている、なんて場合もあります。

お店で食べるカオマンガイは大体どこのお店も鶏肉は柔らかく美味しいのですが、同じような味がするものです。人気が出るかどうかはタレが決め手となるのです。ご自宅で作る際には是非どのお店にも負けないような究極のタレを開発してみてください！

さわでぃーかー！