【文】タイ人作家が生んだ日本語の漫画キャラクター、マムアンちゃんとは

Thailand タイ

さわっでぃーかー!久々にタイドラマ以外のタイ関連記事を書きました、ぴょんぴょ子です。

今回は、タイ人まんがが生んだキャラクター「マムアンちゃん」について簡単にご紹介します!

1. マムアンちゃんとは

マムアンちゃんとは、タイ人まんが家が日本語でも書いた漫画『マムアンちゃん』シリーズの主人公の女の子

自分の感情に正直なピュアな性格の持ち主で、どんなことも寛大な心と大きな愛で包みこみ周りをハッピーにする、ほんわかした雰囲気をまとったキャラクターです。

マムアン(มะม่วง)とはタイ語でマンゴーを意味しており、マムアンちゃんの頭の形がマムアン(マンゴー)に似ているからその名が付けられたそうです。

この『マムアンちゃん』シリーズは、漫画といっても文字がビッシリと書かれているようなものではなく、絵に詩のような一言が添えられた絵本のようなスタイル

☝︎マムアンちゃんのステッカー。漫画の文字数もこれくらいです

読んでいる時にハッとさせられ、読み終わった時には心が温かくなっている、そんな素敵な作品です。

作品によってはタイ語と日本語が併記されているので、タイ語の参考書としてもうってつけ。

2. マムアンちゃんの仲間たち

☝︎頂き物のマムアンちゃん x nico and…コラボのステッカー 。上海蟹たべたいよ〜

『マムアンちゃん』シリーズにはよく動物やお友達が登場します。

たびたび登場するマムアンちゃんの仲間たちを紹介します!

犬のマナオ

マムアンちゃんが飼っている犬。
作者のタムくん(後述)も昔犬を飼っていたらしいですよ。

猫のララ

マムアンちゃんが飼っている猫。
作者のタムくんも今は猫を飼っているらしいです。(雑誌『TRANSIT 57号 やっぱりやっぱりやっぱりタイが好き!』情報)

お友達のしたくん

したくんは、“下”じゃなく“シた”でもなく、“舌”くん。
ずっと舌がで続けているキャラクターで、結構な頻度でマムアンちゃんの漫画に登場します。

お友達のマプラオ

マプラオは、マムアンちゃんに密かに想いを寄せる男の子。

3. 作者はタイ人漫画家のタムくん

そんなマムアンちゃんの生みの親は、タイ生まれタイ育ちのタイ人のまんが家さん。

名前はウィスット・ポンニミット氏こと通称タムくん(かわいい)。

絵本『ほぐほぐマムアンちゃん』☝︎の帯に書かれているタムくんの紹介文の一部をまるまる引用しますと…

1976年、タイのバンコク生まれ。相性はタム。バンコクでまんが家としてデビューし、2003年から2006年まで神戸に滞在。『ヒーシーイットアクア』により2009年文化庁メディア芸術祭漫画部門奨励賞受賞。現在はバンコクを拠点に漫画家・アーティストとして作品制作の傍、アニメーション制作・音楽活動など多方面で活躍する。 (『ほぐほぐマムアンちゃん』より引用)

そうなのです、日本滞在・留学経験があるお方なのです!

日本でも制作活動をされていて、展開されている作品の大半はタイ語の他に日本語が併記(たまに日本語オンリーなことも!)されています。

どうしてこんなにもほっこりする作品をつくれるのか、についてタムくんが語っていたインタビュー記事を過去に読んだのですが、とても印象的だったのでよければ併せてご覧ください。

…ちなみにぴょんぴょ子、実は昔、タムくんと奥様のウィーちゃんが都内で一緒にいるのを偶然見かけたことがあります。
見たことのある長身の美男美女カップルが通りにいたのですが、誰だか思い出せない状態でモヤモヤしていた時のこと。その時一緒にいたぴょんぴょ友Y&K(みんなマムアンちゃん好き)が「あれタムくんだったよね?」と。思わず「た、たむくんか!」と名前を口から発してアハ体験をしていると、その声が聞こえてしまったのかタムくんと奥様がニコッとしながらコチラを振り向き、手を振ってくれました。

何が言いたいかっていうと、写真や動画で感じていた通りのほんわかな雰囲気をまとった素敵なお方ですよってことと、タムくんに会えたんだぜっていう自慢です。

タムくんは日本でもよくサイン会や似顔絵作成会などのイベントも開催しているので、会えるチャンスは多々ありますよ!

『マムアンちゃん』以外の作品も

タムくんの作品は『マムアンちゃん』以外にもたーっくさんあります。

漫画『ブランコ』は小学館IKKI誌で連載していたちょっとSFちっくなお話。(星野源さんの『ブランコ(House ver.)』は、この作品の完結イベントのために制作されたと言われています。)

最近ではFUDGEの公式キャラクターの『ファージー』を手がけたことも話題になりました。

ちなみにぴょんぴょ子のおすすめは『ヒー・シー・イット』シリーズ

内容は、基本的にはマムアンちゃんでも感じられるほっこり系の世界観がベース。ですが、ちょっとした風刺があったり唐突に下ネタが登場したりと、マムアンちゃんシリーズとはまた違った面白みがあります。

あと、おそらく編集さんが手を加えていないのであろう、原画そのものみたいな漫画と文章で味があるんですよ。
和訳もタムくん本人が行っているらしく、単に作者の伝えたいことをダイレクトに受け取れる気がして良いんです。(あとごくごくたまーにタイ語と日本語の違い(文法的にも表現的にも)を垣間見れたりも。)

この『ヒーシーイット』シリーズの『ヒーシーイット アクア』は、上述の通り文化庁メディア芸術祭マンガ部門奨励賞を受賞しているので是非ご覧あれ。

タイの高級スパブランド『erb』とのつながり

超余談ですが、タムくんのお姉さまは、タイ王室御用達のスパブランド『erb』の経営者なんです。

それもあってか、『erb』とマムアンちゃんのコラボ商品が展開されています。

コラボ商品の大半はやはりマムアン(マンゴー)の香りがするもの。香りは結構強めです。南国の甘い香りがお好きな人にピッタリの商品です。

この『erb』のスキンケア商品はぴょんぴょ子もサンパウロへ引っ越す前は愛用していました。

一番のおすすめは『セブンポーレンフェイス美容液』(写真左奥の箱。とってもわかりにくくてごめんなさいなのですが、箱の中にピンク色の可愛らしいボトルが入ってます)。

このセブンポーレンフェイス美容液は、英国の雑誌『Natural Health』でトップ3ベストフェイス美容液に選出されたことがあり、erbの看板商品の一つ。とろみのあるテクスチャーなのですが、塗布すると伸びがよくサラッとしていて、ほのかに香る上品なフローラルの香りが心地よくて大好きでした。

『erb』は日本にも上陸したことがあり、コロナ禍前には銀座に店舗を構えていたこともありました。来泰の際には是非覗いてみてください〜!タイ旅行で買う際は是非ともVAT Refund(免税)作業もお忘れずに!

4. こんなところにマムアンちゃん!

『erb』以外にも、マムアンちゃんは色んなところに出没しています。

『FUDGE』のサイトでは日々の占いコーナーに登場したり、

雑誌『リンネル』や『THE BIG ISSUE』では漫画で登場したり

タイ政府観光局ではポスターや宣伝動画で登場したり、

FurFurやしまむら、nico and…などのファション、雑貨ブランドや初音ミクやキティちゃんなどキャラクターとのコラボも。

音楽方面ではクラムボンとアルバムを手がけたりも。

中でも日本での知名度を一気にあげたのは、くるりの楽曲『琥珀色の街、上海蟹の朝』のMVでしょうか。

曲調と歌詞とタムくんの柔らかいタッチで描かれたマムアンちゃんたちがいい感じにマッチした素敵な作品に仕上がっています。

最近ぴょんぴょ子が発見して「おお!」となったのは、映画『花束みたいな恋をした』。サブカルの象徴として(?)、タムくんの描く主人公カップルの似顔絵+マムアンちゃんの絵が作品内にチラっと映っていました。もちろんエンドクレジットにもタムくんの名前があったのでお見逃しなく。

他にも身近なところでLINEのスタンプや絵文字なんかも展開されているので、チェックしてみてくださいな。

5. マムアンちゃんカフェ&ショップ

そんなタイと日本と、世界中で大活躍のマムアンちゃんですが、バンコクにはなんと、マムアンちゃんの公式の常設ショップがある他、マムアンちゃんのカフェが3箇所もあるのです(2023年7月現在)!

※トップ画に貼ったお写真は、バンコクのマムアンちゃんショップの壁紙を撮ったものです。

詳細は別記事にて詳しく紹介しておりますので、そちらを併せてご覧ください〜!

日本では、蔦屋書店などをはじめとする一部の本屋さんや、たまーに展開されるタイキャラのポップアップストアやコラボ商品などでグッズを入手することができるかと!

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以上、ぴょんぴょ子の大好きなマムアンちゃんのお話でした〜!

参考:https://www.wisutponnimit.com

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