【サンパウロのキリスト像】街中のリフトで参拝?!セーハネグラのキリスト像

Brazil ブラジル

ボンジーア!ぴょんぴょ子です。

キリスト像といえば、リオのコルコバードの丘の上に聳え立っている像が有名ですよね。
でももっと小さなサイズであれば、ブラジル、いや、南米各地で拝むことができちゃいます。探すと意外と色んなところにキリスト像って建っているんです。

そんな数あるキリスト像の中でも、サンパウロ郊外のセーハ・ネグラにあるキリスト像は、なんと、リフトで登った先に建っているのです!

というわけで今回は、リフトも写真撮影も楽しめるダブルわくわく付きサンパウロのキリスト像について、実際に赴いた際の様子も含めてご紹介します!

1.キリスト像へリフトで参拝に

まずは、実際にロープーウェイを楽しみながらキリスト像の足元まで行った時のお話を。

街の中心地にあるアトラクション

サンパウロ中心地から車で約2時間半。
セーハ・ネグラの中心地に到着すると、遊園地で見かけるような楽しそうなアトラクションが目に入りました。

ロープウェイでもゴンドラでもなく、どうやら1人乗りのチェアリフト街の中心地から丘の上まで繋がっている模様。

その丘の上をよーく見ると、、、
見えますでしょうか、そう、キリスト像がそびえ立っているのです!

このアトラクションこそが、旅の目的地であるキリスト像へと誘う手段なのです!!

参拝するにはリフトチェア?

街の人に声をかけ「あのキリスト像に行きたい」というと、即座に「あそこでチケット買いな」と教えてくれました。

どうやらリフトは有料の模様。

教えてもらったチケットカウンターに向かうと、大人1人往復でR$20とのこと。

「参拝するのに毎回リフトに乗るなんて、地元の信者は大変だなぁ」なんて思っていましたが、あとあとになって車でも丘の頂上付近まで登れる&駐車場もあることに気づきました。

とはいえ、せっかくなのでロープウェイで行きたいもの。早速大人2人分を買うと、切符売り場のモッサから「時間厳守ね!」と強く言われました。

リフトの営業時間は、平日が11:00〜17:00、土日祝が10:00〜17:30
(スケジュールはよく変更するらしい)

ロープーウェイの所要時間は、片道約7分ほどと案内されました。
(実際は約10分かかりましたが、公式HPでは15分と情報が載ってます。なんやねん)

ぴょんぴょ家の到着時刻が16時過ぎと遅かったのもあり、往復の時間を考えると営業時刻スレスレでしたね。

ついでにと思い、窓口のモッサに「安全?」なんて無礼なことを聞いたところ、「稼働開始以来、無事故だよ」と返ってきました。約45年ほど運営してるらしいけど、無事故とは素晴らしい。

☝︎往復分のチケット

ちなみにこのリフトのチケットには、NOTA FISCALの詳細が書かれていて、今までに見たどのチケットよりも真面目さ感じました。

そのわりに、Wi-Fiのパスワードが文系殺しの計算式☟になっていて遊び心は満載。一応ご参考までにお伝えしておくと、文系のぴょんぴょ子は暗号解除ならずでしたよもちろん。

いずれにせよ、リフトが無事故であることには改めてアッパレであります。

乗車!向かうはキリスト像の丘!

リフトの往復チケットを手にし、乗車場所(☝︎上の写真右側あたり)へ向かうと、チケットを見た係員がいい感じに座らせてくれます。

ご想像の通りですが、リフトは常に動き続けているものなので、座れたと思いきやいつの間にか足が地面から離れて浮かんでいく形で出発します。

リフトに乗っている間、日本だったら、安全第一を掲げる注意書きが至る所に書かれ、「シートベルト着用せよ!」「物を落とすな!」とか色々書かれてそうですが、ここで見かけた注意項目は「揺らすな!」のみ。

しかも、ただゴンドラにバッテンが書かれているだけだから、識字能力のない人やポルトガル語話者以外は何を伝えたいのか理解できないだろうな〜って看板でした。

リフトは、街の中心地から丘の上までを結んでいるので、景色の前半はただの街。

ただの街とはいえ、街を見下ろす感じでオープンエアで進むのも、なかなか経験できない貴重でスリリングな体験です。ヘリや観覧車なんかよりも空を飛んでる感を強く味わえます。

往路の後半の景色は丘。
前方はキリスト像が徐々に近くなっていくくらいしか面白味はないんですが、左右は山間に囲まれた街を見ることができてまぁまぁ良いです。まぁまぁという副詞をつけたのは、復路の方がもっとよく見渡せたから。復路のところで写真載っけますね。

混雑具合はというと、幸運なことにガラ空き。平日の、しかも営業終了間際に乗車したからか、待ち時間も無くスムーズに乗ることができました。嬉しい一方、すれ違う復路の人もなかなかおらずで寂しさも…

ようやく復路の人が見えた!と思ったら、なんと親子で2人乗りしてました。

子供くん、結構大きいけど2人乗りアリなのか。楽しそうに手を振ってくれました。ほっこり。

さて、片道7分と聞いていたよりかは少し時間がかかりましたが、キリスト像の姿がしっかりと見えるようになってきました。

下車直前で安全ガードを外し、落ち着いて着陸態勢に入りましょう。

いざ拝む!サンパウロのキリスト像

無事故でロープーウェイを下車し、左手に進むと、キリスト像が現れました。

リオのコルコバードの丘にあるキリスト像へ行くよりもスムーズ且つ治安面でも比較的安全に、精神的にも肉体的にも元気に足元にたどり着くことができました(コルコバードの丘が未踏の方の為に補足しておきますと、リオのコルコバードの丘へ登るのって、ケーブルカーやら乗合バスに乗らなきゃだし、世界中からの観光客で混雑してるし、賊もまぁまぁ稀に襲ってくる危険性があるしで、平和そうに見えて精神的にも体力使うんです)。

セーハネグラのキリスト像、拡大すると御尊顔はこんな感じ。

本家コルコバードの像のキリスト像☟と比べると、ロープーウェイのキリスト像は瞳の部分が掘られて御目々がパッチリとされているように感じます。あと御髭が濃い。そして、頭の上に鳥の巣のような物が見えます。違うかもだけど。

このコルコバードのキリスト像☝︎は2016年にiphone6で撮った写真ですが、改めてよーく見てみると、胸元にハートマークが付いてますね。可愛い。そして、見比べてみて、いかに像が滑らかに作られているかがよくわかりました。

さて、話をサンパウロのセーハネグラに戻すと…

サンパウロはセーハネグラのキリスト像の足元周辺☝︎は、スロープベンチがあったりと、家族連れでも慌てず焦らずのんびり楽しめるようになっていました。

キリスト像だけでなく、丘の上からのどかな景色を見ながら一息つけるのがまたいいですね。

他にも、リフトの乗降場所付近にはテディベアとチョコレート屋さん☟があるので、ちょっとしたカフェ気分も味わえそうです。

いやぁまさかチェアリフトで登った先でキリスト像だけでなくジョニーデップ氏にまで会えるとは思ってもいませんでした。眼福。

ちなみにここの店員さんは、リフト営業終了時間間際に店を閉めると、リフトで帰宅していました。

アデウス、キリスト像!

のんびりベンチに座っているうちに、リフトの営業終了時刻が近付いてきました。

乗降場所付近にいた係の人が、ちゃんとぴょんぴょ家にアナウンスしてくれたのもサービスが細かく行き届いている証拠ですね。

チケットを渡し、いざ下車!

復路はキリスト像こそ見えないものの、丘からの景色(街:自然=5:5)がなんだかいい感じでした。

どうでもいい話ですが、W杯の三笘選手の1ミリ快挙以来、プーマの靴を履くときは意識しちゃいますね。安全バーにギリギリ重なるように見えるように写真撮りたくなっちゃいました☝︎。ミトマの1ミリって靴じゃなくてボールなのに、なんかね。

なんかアウト

脱線①道中はアリの巣だらけ

キリスト像からは脱線しますが、リフトの道のりにおいて真下を見ると、原っぱのところどころに茶色い砂の塊が見えたりします。

これら☝︎がその砂の塊たち。

これ、クッピンと呼ばれるシロアリの巣なんです。
踏んだり爆竹を入れたりしてもビクともしないくらい頑丈な巣です。

大きさも様々で、子供が体育座りしたような大きさものなんかザラにあります。

クッピンは、サンパウロだと10月くらいに大量に飛び交い、街中の樹木や家の中の木製のものを巣食うので、人間の生活に被害を及ぼすやべー虫として認識されています。

このクッピンの巣、田舎道ではよく見かけますが、見るたびに「あぁここは日本じゃないんだなぁ」、と思わせられます。

脱線②リフト下でダウンヒル大会

丘までの道のりで、アリの巣以外にも気になったものがもう1つ。

地表が露わになった、道と思しきクネクネした線がリフトから見えるんです。

どうやらこの丘はダウンヒル大会のブラジルリーグのコースとして使用されたこともあるのだそう。

2013年や2014年なんかは、COPA SERRA NEGRA DE DOWN HILL(直訳:ダウンヒル・セーハネグラ杯)なんかも開催されていました。

出場者はマウンテンバイクを持ってリフトで丘上まで上がって(特別料金らしい)から、レースをスタートさせるんだとか。

このクネクネ道、ずっとリフトの真下にあるわけではなく、途中で森の中に消えているので、上から見ただけではコース全貌は不明です。コースも何種類かあるみたいなので、気になる方は参加者のYoutube動画などご覧あれ。ただし動画酔いには要注意です。

無事帰還!

リフトからダウンヒルのコースを目で追っていたりクッピンの巣の数を数えていると、いつの間にか降車口が見えてきました。

その出口に差し掛かる際、なんとキリスト像がまた登場します。

ご尊顔をよく見ると、瞳の感じからするに、コルコバードの丘のキリスト像ではなくこのセーハネグラのキリスト像が描かれていることがわかります。

また会えたね。

最後に再びキリスト像(の絵)を拝めるというサプライズ付きのリフト。
総じて楽しかったです。

2.サンパウロのキリスト像概要

ここからは、先ほどご紹介したセーハネグラのキリスト像の概要について、ほんの少しだけ詳しくお見せします!

※タイトルで“サンパウロの”キリスト像と書きましたが、厳密に言えば“サンパウロ州郊外セーハ・ネグラの”キリスト像についての紹介です。他のサンパウロ州郊外でも丘の上にキリスト像が祀られてることも珍しくないので、一概にサンパウロのキリスト像は全部こんな感じってわけじゃないです。ご了承ください。

Cristo Redentor de Serra Negra概要

【全長】約17m
【建立】1952年
【駐車場】有り
【アクセス】
・セーハネグラ中心地からリフトで約10分
・セーハネグラ中心地から車で約4分
【住所】R. Cristo Redentor, 157 – Lot. Vale do Sol, Serra Negra – SP, 13930-000 ブラジル

セーハネグラのキリスト像は、高さ約1080mの丘(Pico do Fonseca)の上に1952年7月に誕生。

キリスト像のある丘へは、街の中心地から車で約4分、徒歩だと約25分で登頂できます。

丘の上には駐車場が完備され、2019年には駐車場からキリスト像のふもと付近まで移動できるエレベーターも造られました。エレベーターとスロープがあるので、丘の上まで登れさえすれば、ベビーカーや車椅子を利用の方のアクセスは非常に良いかと思います。

ご存知の通り、車や徒歩以外の登頂方法は、リフト。
街の中心地から約10分で登頂できます。

リフトの乗り場など、詳細は下記の通り。

Teleférico概要

【乗り場】Praça Sesquicentenário, 143 – Centro, Serra Negra – SP, 13930-000 ブラジル
【全長】約1400m
【開業】1973年

【料金】大人片道R$10、8歳以下無料 他

ちなみに所要時間は公式情報だと約15分になっているので、混雑状況で変わるのかもしれません。

チケットは、リフト乗り場付近で購入できます。事前予約は不要です。

セーハネグラへは、サンパウロ中心地から車で約2時間半。ぴょんぴょ子のオススメの移動手段はNippon Hireさんです☟

もちろん公共交通機関を駆使しても行けなくはないので、時間と勇気と覚悟がある方はそちらをご利用あれ。

ーーーーー

如何でしたか?

リオに行くよりも気軽に安く早くキリスト像を拝めるので、オススメです!

また、もし時間があれば、同市にあるブラジルのディズニーランドもお楽しみください!☟詳細はコチラ。

それでは、ちゃおTchau!

参考:http://www.telefericoserranegra.com.br、https://serranegra.sp.gov.br/noticias/monumento-do-cristo-redentor-completa-70-anos

コメント

タイトルとURLをコピーしました