【展示】入場無料ブラジルの歴史を目で学べるカルチャーセンターItaú Cultural

Brazil ブラジル

ぼんじーあ!ぴょんぴょ子です。

先日、パウリスタ大通りに面する無料の施設についてご紹介しました。

その中で紹介したイタウ・クウトゥラウ(Itaú Cultural)について、今回より詳しくご紹介します!

1.Itaú Cultural概要

Itau Cultural(イタウ・クウトゥラウ)はイタウ財団によるカルチャーセンターです。

場所

パウリスタ大通りの始点側に位置します。

アヴェニーダ・パウリスタを一望できる展望台が備わったSesc Avenida Paulistaの隣にあるので、展望台の予約時間前後に訪れるのもいいですね!

Instituto Itaú Cultural

【公式HP】http://www.itaucultural.org.br/
【住所】Av. Paulista, 149 – Bela Vista, São Paulo – SP, 01311-000 ブラジル

入場料・予約

そして基本的には展示において入場料は無料、事前の予約も不要です。(※たまーに例外のイベントがあるので公式HPにて要確認)

週末は混み合うとはいえ、お散歩がてら気軽にフラ〜っと立ち寄れます。

2.展示内容

地下〜3階までは不定期の特別展4・5階は常設展になっています。

①特別展

特別展示では、アート作品の展示やブラジルの偉人の紹介などが行われています。テーマは不定期で入れ替わり制。公式HP等(コチラなど)で内容や時期が公表されているので、事前に知りたい場合はそちらで確認できます。

常設展とは違い、特別展の展示期間は数ヶ月程度。
たった数ヶ月の展示なのに、無料とは思えないほどクオリティは高く、訪れる価値はありまくりです。

過去の展示の様子

ぴょんぴょ子が過去に何度か訪れた際の展示の様子をちょっぴり紹介しますと…

1)パウロ・フレイリ氏と識字教育

こちらはブラジルで識字教育を成功させた教育学者、パウロ・フレイリPaulo Freireについての展示の様子。

パウロ・フレイリ氏の功績や識字教育の手段について、紹介されていました。
無料であるにもかかわらず、当時実際に使用されていた直筆の貴重な資料が公開されていたり、音声やビデオ映像を用いた体験型の設備があったりと、小規模ではあれどミュージアム並みに充実しています。

ちなみに世界中で翻訳されているパウロ・フレイリ氏の『被抑圧者の教育学』の日本語版は、最近ではKindleでも読めちゃいます。興味のある方は是非。

2)ベンジャミン・ジ・オリヴェイラ氏とブラジルのサーカス

こちらはブラジルでサーカスを有名にした道化師、兼歌手、作曲家、演奏者のベンジャミン・ジ・オリヴェイラ(Benjamim de Oliveira)についての展示の様子。

展示スペースがサーカスのテントのような作りになっており、視覚・聴覚共にサーカスを見に来た時のようなワクワク感がありました。

リオのエスコーラ・ジ・サンバ、サォン・クレメンチ/ São Clementeの2009年のカーニバルや、サウゲイロ/Acadêmico do Salgueiroの2020年のカーニバルでは、まさにこのベンジャミン・ジ・オリヴェイラ氏を題材に扱っていました。
気になる方は合わせてカーニバル動画などチェックしてみてください。

<span class="fz-12px">ぴょんぴょ子</span>
ぴょんぴょ子

ちなみにサウゲイロのパレードには、日本のテレビでも活躍している有名サンバダンサーがパシスタとして出演しています!かっこいいよ!

②常設展:Espaço Olavo Setúbal

一方の常設展は、2014年12月にオープンして以来、写真スポットとしても人気の展示スペースです。

常設展はEspaço Olavo Setúbal(エスパッソ・オラーヴォ・セトゥーバウ)と呼ばれています。

Olavo Setúbalとはサンパウロ市長を務めたこともあるイタウ銀行の元トップの名前で、展示品の大半が同氏のプライベートコレクションだったそう。

展示されているのはカブラル上陸〜近現代ブラジルについての貴重な資料。

西洋人がブラジルに上陸し始めた頃のブラジル先住民の姿や様子(展示資料によると、カニバリズムが行われていたとか!)から始まり、ブラジル帝国時代、奴隷制度廃止を経て近現代ブラジルに至るまでの資料がガラス越しに展示されています。

資料といっても、言葉がツラツラと並んでいるのではなく、展示されているほとんどが絵。入植した西洋各国の絵描きによるブラジル各都市の風景や人々の暮らしを描いた物であったり、ドン・ペドロ1世関連の肖像画などが、当時の年代ごとに順に並んでいます。

☟ブラジル独立に関してはコチラでも紹介☟

ザ・歴史博物館、といったようなお堅い感じではなく、目で見てブラジルの歴史の全体像を学べるような作りになっていて、自然にブラジル史を勉強した気になれる魅力的なスペースです。

☟風景画は特にリオの地理的美しさが際立っていて、引き込まれます。

☟近現代のコーナーにはウォルト・ディズニーが生み出したブラジルのキャラ、ゼ・カリオカことホセ・カリオカのオリジナルのセル画なんてのもあったり!


さて、ここまでブラジルの風景や歴史、文化に関する資料を中心にご紹介してきました。実はもう1つ、このスペースを語る上で欠かせない素敵な資料があるのです。

それは、膨大な数のブラジルにいる種のスケッチです。

☟4階と5階を結ぶ、スケッチがズラーッと並ぶ螺旋階段は圧巻。

写真スポットとしても人気で、訪問者を全く飽きさせない見せ方には感服させられます。

これを1人のコレクションとして本棚に眠らせておくのではなく、大勢の人が楽しめるように無料で公開してくれるのは、本当に有り難いものです。


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以上、イタウ・カルチャーセンターことItaú Culturalの紹介でした〜!

参考:https://www.itaucultural.org.br/espaco-olavo-setubal、https://www.itaucultural.org.br/ocupacao

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