ぼんじーあ!ぴょんぴょ子です!
今回は、サンパウロ市内から車で90分弱で行ける街、パラナピアカバの中心部についてご紹介します。
サンパウロ市内中心部から日帰りで十分に楽しめる観光スポットやパラナピアカバの食をピックアップして参ります!
1.パラナピアカバってどんな街?
パラナピアカバ(Paranapiacaba)とはどのような街なのでしょう?
パラナピアカバ概要
パラナピアカバは、サンパウロ市の南東方面に位置するサント・アンドレ市内の南東側にあります。
サントス港とサンパウロ中心地の間の山の中にポツンとある街、パラナピアカバ。
パラナピアカバという名前は、ブラジル先住民の言語の一つトゥピ語で“海を臨む場所”という意味で、1945年まで用いられていたパラナピアカバ駅の呼称“Alto da Serra”は、同言語で元々名付けられていたCapetevar(最も高い山)という名前から由来するのだとか。
“幽霊の街(cidade fantasma)”や“リトル・ロンドン(a pequena Londres)”なんて言われたりもするパラナピアカバ。どうしてそう呼ぶ人がいるのでしょう。
歴史
パラナピアカバは、1867年に開通したサントス港と内陸の街を結ぶサンパウロ鉄道(São Paulo Railway)の建設を通じて村として誕生しました。
鉄道の運行拠点の1つ、そして建設作業員を含む鉄道に関わる従業員の住宅地として栄えたのです。
このサンパウロ鉄道はイギリスの技術が用いられ、当時のパラナピアカバはイギリスのビッグベンを模した時計台や、イギリスをはじめとするヨーロッパから輸入された資材で住居が建築されるなど、イギリス風の街並みだったとされています。
そしてサンパウロ鉄道を建設する際、多くの命が犠牲になったことや、鉄道が山の中のトンネルを通過することなどから、幽霊の出る話の舞台として噂されている模様。
そんな駅も、1982年にはインクラインの運行が停止し徐々に廃れていくことに。
今では、街に点在する廃棄された鉄道や駅、少しばかり感じるイギリス風の街並み、そして自然豊かなトレッキングコースを目当てにする観光客が集まるサンパウロ郊外の観光スポットとしてひそかに人気があります。
2.パラナピアカバへのアクセス
サンパウロ市内から車で90分弱のパラナピアカバへは、電車とバスでのアクセスも可能です。
電車とバスを利用する場合はサンパウロからおよそ2時間ほど。週末のバスは混雑していたので利用時は時間に余裕を持って行動することをおすすめします。
特別電車は、基本的には週末に1便のみ運行しています。サンパウロのルス駅発で、空き状況や詳細はコチラでご確認できます。
ちなみに今回もぴょんぴょ家は、例に漏れずNippon Hireさんにお願いして乗せてもらいました。
3.おすすめ観光スポット
お待ちかね、パラナピアカバ駅周辺の観光スポットをご紹介します。
街の中心部のみの紹介ですが、中心部の周りにはトレッキングコースもたくさんあるので、自然が好きな方、体力に自信のある方はそちらも併せてお楽しみください。
ちなみに上の地図はパラナピアカバ駅周辺のもの。ざっくり位置関係はこんな感じ。
鉄橋
上の地図でいう“5”の位置にある橋で、赤ゾーンのParte Altaから緑のゾーンのParte Baixaを結ぶ通行路。
鉄橋からは青ゾーンである鉄道や駅、時計台を一望できる。
パラナピアカバのビッグ・ベン
1901年に設置された時計台。
1890年代にイギリスで作られたもので、“パラナピアカバのBig Ben”との愛称で親しまれている。
4時を示す数字がローマ数字のⅣではなくllllと記載されているのも面白い。
理由は諸説あるそうで、ぴょんぴょ子が聞いたのはバックミラーで見た際に6(Ⅵ)と混同しないようにする為だとか。
サンパウロのビッグベンについてはコチラ☟
鉄道駅
1977年に作られた新駅舎。
今でも週末にのみ、サンパウロ市内中心部のLuz駅とを結ぶ観光電車が発着する。
駅の中はそれなりにフォトジェニックな空間が広がっている。
サンパウロのルス駅(Luz駅)についてはコチラ☟
鉄道廃墟
廃鉄道が雨ざらしになって置かれている場所。
剥き出しの金属部からは植物が生えていたりしており、写真スポットとして賑わっている。
サントス港から標高800mの高さにあるサンパウロ中心部を結ぶ、サンパウロ鉄道の特徴であるロコブレーキ(locobreque)についての説明書きもここにあるが、それさえもかろうじて読めるくらい廃れている。
鉄道員の家(カーザ・フォックス)
鉄道で働いていた従業員の家をベースにした博物館。
中は鉄道運行当時の家の中の様子を再現してあり、パラナピアカバ駅周辺の当時の写真も展示されている。ちなみに家自体は博物館として披露する為に一部増築してあるそう。
入場料は1人R$5で、約15分ほどのガイドツアー付き(ポルトガル語)。
尚このカーザ・フォックス以外にも4軒程、当時の状態が比較的保たれていて中に入ることができる施設があるので、時間があれば是非。
旧市場
鉄道運行当時の市場跡地。
現在は民藝品やカンブシ(後述)などの特産物が売られている。
ムニシパウ・ナセンテス・デ・パラナピアカバ自然公園
2003年に自然の景観を保護する目的で誕生。
400ヘクタールもの大きさで、中には5つのトレッキングコースがある。
建築博物館
パラナピアカバが開拓された当初に建てられた建築物の建築様式に関する博物館。
建築自体には興味がなくても、パラナピアカバ開拓の歴史もパネルで飾られていてわかりやすいので立ち寄る価値あり。
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以下はぴょんぴょ家が行きたかったのに雨やら閉鎖中やらで行けなかった場所。
聞いた情報ををシェアします〜。
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Museu Castelinho
丘の上に立つ博物館。建物自体は1897年に建てられ、博物館として生まれ変わったのは2005年。
入場料はR$2
丘からはParte BaixaもParte Altaも見渡せるそう。
鉄道博物館
鉄道線路の奥にある博物館。
サンパウロ鉄道で用いられたインクライン式の技術に関する資料や実際に使われた部品などがそのまま残っているらしい。
4.パラナピアカバの食
観光地と化しているパラナピアカバの食を簡単にご紹介します。
ブラジルのフルーツ:カンブシ
パラナピアカバといえば、カンブシ(Cambuci)。
カンブシとは、UFOのような変わった見た目の果物です。
シーズンにはカンブシ祭りが開かれるくらい、パラナピアカバはブラジルでも有数のカンブシがよく採れる街の一つです。
そんなパラナピアカバでは、カンブシを使った加工品も多く販売されています。
暑い日にはカンブシを使ったジュースやアイスがピッタリ!炭酸のシュワシュワ感こそ無いものの、清涼感と程よい甘味とがサイダーを彷彿とさせる味で、長閑な景色と相まってなんだか懐かしい気持ちになるかもしれません。
カンブシを使ったビールやカシャーサも売られており、お土産にも良いですね!
オススメのカフェ
小さな街とはいえ、ちゃんとレストランやカフェもあるのでご安心を。
その中でも、ぴょんぴょ家がついうっかり立ち寄って長居してしまった古民家カフェをご紹介します。
このカフェ、外観から想像つかないくらい、中が広い古民家カフェなんです。
入り口付近のテーブルでで飲食できるのはもちろんのこと、裏庭もあるんです。
そして店内は、天井こそ低いものの、個室も数室あるくらい広いんです!
ハンドドリップのアイスコーヒーは美味しかったし、のんびりできちゃえるお勧めスポットです。
5.持ち物・服装
パラナピアカバは山の中にあります。
自然が多く、天候や気候が変動しやすいので、それに備えたものがあると便利です。
また、街の入り口は石畳の急勾配の坂です。特に足元は動きやすい格好で行くことをオススメします。
そして、観光客の大半は日帰りで訪れることが多いので宿は少な目です。生活用品などが売られているお店も少ないので、万が一泊まる場合は宿泊するのに困らない用品をお忘れずに。トレッキングに出る場合は、それに相応しい持ち物を持参するのをお忘れずに。
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以上、パラナピアカバについてでした〜!
建物や自然の景色や気候といい、なんとなーくタイ北部のチェンライ、メーホーソーンあたりの雰囲気に似てるので、あの辺りが好きな人はきっとハマる場所です!
参考:https://www2.santoandre.sp.gov.br/index.php/paranapiacaba、https://www3.santoandre.sp.gov.br/turismosantoandre/parque-nascentes-de-paranapiacaba-4/
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