美味しいお酒は好きですか?どうも、サンパウロ在住のぴょんぴょ子です。
先日、サンパウロとリオの中間にあるパラチーに旅行して参りました!
目的は、自然や文化の世界遺産の満喫に加え、1982年から続き今年で37回目を迎えるカシャーサフェス(ピンガフェス)ことFestival da Cachaçaへの参戦です!!!
19年8月に行った話になるので少し時間は経ってしまいましたが、記憶を遡る限り楽しかった思い出ばかりです。
ぴょんぴょ子はぴょんぴょ夫と2人で行き、歯目を外すことなく自分たちのペースではしゃげましたが、大人数で行ってわいわいやっても、(安全面はさておき)きっと楽しいと思います!
そんなカシャーサフェスの様子を、ブラジル人のイッキ飲みコールやカイピリーニャの作り方も添えて ご紹介したいと思います。
1.そもそもカシャーサ/Cachaçaって?
カシャーサ(別名:ピンガ)とは、サトウキビでできたブラジルの蒸留酒です。
カシャーサのアルコール度数は40度近いものが多く、非常に強いお酒です。
透明なカシャーサと黄金色のカシャーサとがあり、
透明なカシャーサはカクテル等に用いられ、
黄金色のカシャーサは透明なカシャーサよりもより香りが強い為、ウィスキーのようにロックで飲まれることがほとんどです。
日本でも認知度が増してきつつあるブラジルのカクテル、カイピリーニャ(作り方は後述)は、
この透明なカシャーサをベースにライムと大量の砂糖をぶち込んだカクテルで、
甘くてスイスイ飲めるのにアルコール度数が高い為、男性が女性をナンパする時によく用いられるとか。(ほんとか???)
ちなみに日本の酒屋さんでもカシャーサは手に入ります。
例えば、透明なカシャーサであればサントリーから51(スィンクエンタイウン)という大衆ブランドが輸入販売されています。
黄金色のカシャーサを扱うお店もあるようですね。
2.カシャーサフェス@パラチーの概要
さて、カシャーサの国ブラジルでは、そんなカシャーサのお祭り、カサーシャフェス(別名ピンガフェス)なるものが存在します。
毎年8月に3~4日間、パラチー/Paratyで行われるカシャーサフェスとは、一体どのようなものなのでしょうか。
2-1.パラチーとは
カシャーサフェスの行われる街パラチー/Paratyについて、先ずは簡単にご紹介しましょう。
パラチーはリオ州の南部に位置する街で、1700年代からカシャーサの蒸留が始まりました。
今日でも愛さているピンガブランドがパラチーには存在し、カシャーサの街としても有名です。
そして19年7月に世界遺産になったほど、歴史的にも重要な街でもあるのです。
パラチーについての更に詳しい情報は、追って別の記事でご紹介しますね!
そんなパラチーの老舗カシャーサブランドが1か所に集い、地元の文化を知ってもらう為にと企画された素敵なイベントが、
そう
カシャーサフェスことFESTIVAL DA CACHAÇAです!
天国!!!!!
2-2.カシャーサフェスティバルの様子、メニュー
それでは本題、カシャーサフェスティバル、(正式名称はフェスティバウ・ダ・カシャーサ/ Festival da Cachaça)の様子をご紹介します!
下に拙い文章でつらつらと書いておりますが、ぴょんぴょ子のモットー、”百読は一見に如かず”、という言葉にもあるように
ご覧遊んで頂いた方が雰囲気が伝わると思うので、良ければ動画を見てみてください。
速度制限で動画が見れないよー、電車の中なのにイヤホン忘れたよー、って場合に備えて、もちろん言葉でも書きますよ↓
フェス会場は、奥にあるライブステージに向かって左右に計5つのカシャーサブランドがブースを構え、
昼から夜中まで踊り&唄いながらカシャーサを飲めるように作られております。
もちろん椅子も無ければテーブルもありません!
カシャーサは、フェスなのに良心的なお値段、なんなら店によっては街中より安いのもあるやんってくらいの素敵な価格で売られており、
元気があれば浴びる程飲めます。 \元気ですかー!/
酒好き・フェス好きにはもちろんこと、非パリピ族のぴょんぴょ子にも楽園に感じざるをえませんでした。
上記写真はParatianaというブランドのブースのメニュー表の一部ですが、
どこのブランドのお店でも、R$5のショット/Dose de Cachaça (Gabriela なども含む)や、
アサイーやライム等のフルーツフレーバーのカシャーサフローズンが売られていました。
また、22時まで限定で(深夜だと危険だからか?)、ボトルも大中小様々な大きさで売られています。
その場でみんなで飲むのにも、お土産にするのにも最高ですね!
注目すべきは、フェス公式ショットグラスならぬショットマグ(ストラップ付き)。
なんとこのショットマグ、1杯のカシャーサ(dose de cachaça)付きで
お値段たったの
R $ 1 5 !!!
安い・・・・・・・!!!!
デザインも可愛らしく良い思い出になります。
ストラップが付いているので、会場のお客さんほとんどみんな首から下げていてシャレてました。
ガタイが良いおにいちゃん・おじちゃん方もつけていてピチピチで愛おしかったです。
奥にあるステージではDJタイムや生演奏もあり、ライブスケジュールは事前にウェブサイトで見ることができます。
夜になればなるほどloucos(キチガイ)が増えますが、昼のパゴージもなかなかの盛り上がりを見せます。
動画にも映っていますが、ブラジル音楽の古き良きサンバ、パゴージ(Pagode)やアシェ(Axé) が流れる中、
飲みながら踊ったり、歌ったり、自撮りしたり、
店員さんもライブに合わせてリズムを刻んだり口ずさみながら接客したり、といった、
ブラジルのフェスらしい雰囲気を味わうことができました。
ぴょんぴょ子、パリピじゃないくせにこんな雰囲気は好きなんです。
ちなみに会場奥のステージより更に奥に向かうと、料理店も並んでます。
料理店周辺にはちゃんと椅子もテーブルもあります。ほぼ満員でしたが。
年によって開催日時や時刻が異なるので、行かれる際は事前に公式サイトで確認することをお勧めします☆
2-3.カシャーサフェスの入場料
こんなにもカシャーサが安いってことは、フェスの入場料が高いに違いない…
そう考えたアナタ!
想像した金額分のカシャーサの海に浸りましょう。
なんと
入場料は無料なのです!!!!!
安い!!!!!!!
ほんと、ステキな心意気ったらありゃしないんですよパラチーさん。
2-4.カシャーサフェスの場所、行き方
じゃあ、パラチーの具体的にどこでカシャーサフェスなんてやっているの?とヤジが飛んできてもおかしくないですね。
遅ればせながら場所をご紹介します。
会場は、パラチーの歴史的外観が有名な地区“セントロイストーリコ / Centro Histórico”から徒歩で川(橋)を渡って反対側にあります。
会場までの行き方は簡単。
リオ或いはサンパウロからバスないし車でパラチーまで向かいます。
パラチーのバスターミナルからセントロ方面へ徒歩で約20分です。
ご参考までにパラチーのバスターミナルはこちらです。
2-5.会場への持ち物
酒類を購入するのに必要なお金(一部店舗クレジット可)の他に、持っていく・身につけていくと便利な持ち物をご紹介します。
・サングラス&日焼け止め … 日中は日差しが強く、会場までの道のりにあると便利です。 ・蚊除け … 自然が豊かすぎるので、痒い思いをしたくない人は是非。 ・歩きやすい靴 … 会場付近は石畳の道が多く、また、会場の床に割れた瓶が散乱していることもあり、ビーサンよりも靴で行った方が安全です。
…書き出してみるとあまり無かったことに気付きました。
靴を履いて、必要最低限の荷物で参戦すれば、飲むのに集中できますね☆
比較的平和なフェスではありましたが、呉々もスリにはご用心あれ。
3.おまけ
3-1.ブラジル人のコール
このカシャーサフェスで、ブラジル人のイッキコールを初めて目の当たりにしました。
先程の動画の3:35〜をご参照ください。
コールの文言?歌詞?は調べると、いくつかバージョンがある(イッキ!イッキ!のところ以外の単語が異なる程度)ようですが、
その中の1つを紹介します。
Ó que belo companheiro,
Porque bebes tão ligeiro,
Se és covarde saias da mesa,
Que a nossa empresa requer valor,
Primeira bateria, vira, vira, vira, vira, vira, vira, virou..
https://historiasdopari.wordpress.com/2011/06/17/vira-vira-vira-vira-vira-vira-virou/
超意訳すると、こんな感じかと。
なんてイケてる仲間よ
これから飲むけんね
勇気のないやつはテーブルから離れたまえ
我々の価値を下げるわけにゃいかんのよ
1回目、飲んで飲んで飲んで 飲んで飲んで飲んで イッキ!
ちなみにprimeiraの部分がsegunda(2回目) , terçeira(3回目)…と続きます。
Bateriaはバッテリーの意味でも打楽器隊の意味でもなく、○○周目を表すそうです。
一番耳に残り、一番真似しやすいvira vira vira…の部分ですが、viraはvirar(傾ける)の2人称現在(命令形もどき)なので、
(グラスを)傾けて!→1回でグラスが空く!→イッキ!!
との意味になるらしいです。
とっても趣深い。
そして最後のVirou!で飲むのですが、virouはvirar(傾ける)の2人称過去形なので、(グラス)を傾けた→飲みほした!とのこと。
ヴィラヴィラ聴こえると、グループ魂ファンの身からするとビラビラ様を思い出しますが、
サンバ好きなら1990年のMocidade Independente de Padre Miguelを思い出すのかな。あ~ヴぃらヴぃろう、ヴぃらヴぃろう。
そんなことはさておき、きっとこのコールには元ネタがあるに違いない、と思い身の回りのブラジル人に聞き回りました。
が、答えは見つからず…
あくまで自分の想像ですが、MPB歌手Taiguara作のPrimeira Bateria(下記Youtubeご参照)という曲が元ネタな気がしてます。
Marcha de Carnaval(マルシャ)のリズムでテンアゲです。
こりゃ聴いたらついうっかり踊りながら飲みたくなっちゃうかもしれませんね。
でももちろん想像で、なので、違ったらごめんなさい。教えてえろい人!
そしてあくまでこのコールはブラジル人全員に通用するわけではないので、
急にフってもノってくれない、いや、ノれない可能性がありますのでご注意ください。
3-2.カイピリーニャの作り方
もし透明なカシャーサを買ったのなら、せっかくならカシャーサを使ったブラジルのカクテル、カイピリーニャ(Caipirinha)を作ってみては如何でしょうか。
ブラジル人から教わったカイピリーニャの作り方をご紹介します。
※カイピ以外の飲み方はコチラをご参照ください↓
ブラジルのバーではライムをパッションフルーツやパイナップル、イチゴなどの他のフルーツで代用したアレンジカイピも見受けられるので、ライムに飽きたら是非色んなフルーツでお試しを。
また、甘さが苦手は人はカイピリーニャ砂糖抜きを注文していたりもします。
もしシェイカーをお持ちなら、先ほどの作り方の工程をグラスではなくシェイカーで行い、シェイクした上でグラスに注ぐと、
砕けた氷とライムと砂糖とカシャーサがミックスされて、よりマイルドな味になり、だいぶ飲みやすくなります。
如何でしたか?
カシャーサ、或いはParatyに興味を持ったなら、
是非8月のカシャーサフェスに訪れることをお勧めします✳︎
Tchauちゃう!