ぼんじーあ!サンパウロ生活を満喫中のぴょんぴょ子です。
今回は、クリスマスのイルミネーションが美しい街として有名な観光地、ブラジル南部RS(Rio Grande do Sul)州のグラマド(Gramado)についてご紹介します!
グラマドは、チョコレートが美味しい街、アジサイが咲きほこる街、としても知られている他、体験型のミュージアムが多く、クリスマス以外の時期でも楽しめます。是非思い出作りに出かけてみてください!
また、グラマドから車で約30分程の距離にある街カネーラも人気の観光スポットなので、グラマドを訪れた際は是非一緒にお楽しみください!
1.グラマドってどんなところ?
そもそもグラマドとはどんな街なのでしょう?
グラマド概要
グラマドは、ブラジルの最南端にある、ヒオ・グランジ・ド・スウ州(リオ・グランジ・ド・スル州とも)の州都ポルト・アレグレから約100km離れたところにある小さな街です。
メイン産業は観光業で、ヨーロッパ風の街並みや、アジサイ、チョコレートが有名な街。特に、クリスマスのイルミネーションが人気で、ブラジル国内でも人気の観光地の一つとして知られています。
年間を通しての気候は、夏でも平均最低気温が15℃を切るほどブラジル国内では比較的寒いとされており、訪れる際は防寒具が必須です。
グラマドの住民の歴史
グラマドは、ポルトガルからの移民以外にも、諸外国からの移民がたくさん住んでいます。
その中でも多いのが、ドイツとイタリアからの移民です。
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グラマドの地には、もともと先住民カインガンギ族が住んでいました。
18世紀頃に、人口増の問題を抱えたポルトガルの領土アゾレス諸島(アソーレス諸島とも)からの移民が到着。彼らは、トロペイロ(ロバや馬などの荷馬車で荷物の移送や移動をしていた人々)としてグラマドの地で生活を始めます。
ポルトガル、ドイツ、イタリアからの移民が本格的に移り住み始めたのは19世紀後半から20世紀初頭にかけて。
彼らが移住して以降、現在のグラマドのようなヨーロッパの色が強い外観の街が形成され始めたとされています。
グラマドの名前の由来
まだグラマドが開発されていなかった18世紀頃、トロペイロや住民が休憩の場としていたところが “芝で覆われた / gramado” 地だったことから、後にグラマドと名付けられたといわれています。
ただ、グラマド(Gramado)の名前の由来は諸説あるので、この説はその中の一つに過ぎません。実際に訪れた際に、色んな説を聞いてみてください。
クリスマスにグラマドが人気の観光地となる背景
先述の通り、グラマドは欧州からの移民が多く住んでいます。
そして、南半球の南部に位置して年間の気温が低いこともあり、グラマドの中心地はヨーロッパ風の家々が連なる独特な街並みが広がっています。
クリスマスの時期は、そんな街の中心全体にデコレーションがなされ、夜は大規模なイルミネーションにより街全体が光り輝く街に。
ブラジルの多くの都市において、クリスマスは真夏の熱い時期。ブラジル最南の州にあるグラマドは、真夏の時期であっても最低平均気温は15度以下と比較的低い為、一般的に世の中がイメージするモジャモジャ髭で赤と白の超防寒着を着るサンタクロースの姿が、ブラジルでもグラマドなら自然と馴染むのです。グラマドを行き交う人々もまた、特に夜は冬服を着込みます。
また、クリスマスに関連する様々なショーがグラマド各地で開催されているのも、特徴です。
これらの要素から、ブラジル国内でヨーロッパらしいクリスマスを過ごせる場所として、人気の観光地になっているのです。
2.グラマドへのアクセス
グラマドは、リオ・グランジ・ド・スル州の州都ポルト・アレグレから車で北に2時間ほど進んだ場所に位置します。
サンパウロやリオなど遠方から訪れる場合は、まずは飛行機でポルト・アレグレのサウガード・フィーリョ国際空港(Porto Alegre international Airport-Salgado Filho / POA)に向かいましょう。
ポルト・アレグレの空港からのアクセス方法は下記の通り。
グラマド→ポルト・アレグレへ向かうバスは、特にクリスマスシーズンは時間帯によって混雑するので、早めに予約するか他の手段での移動も念頭に入れておくことをお勧めします。
ちなみにぴょんぴょ家は、往復共にUberにて空港とグラマドを移動しました。
往路はポルト・アレグレに到着するのが夜遅く公共交通機関がストップしていたのと、復路は空港に間に合うバスが満席だった為。
グラマド内での移動
街の中心地は徒歩でも十分に回れます。
自然をがっつり満喫したい場合や、隣町のカネーラ(Canella)へ行く場合は、車の利用がおすすめ。
グラマド→カネーラはタクシーもUberも捕まえられましたが、カネーラ→グラマドはなかなかマッチングしなかったので、往復利用を依頼できる運転手さんに出会えるといいですね。
現地の旅行会社を利用して、足込みのツアーを組んでもらうのも一つの手かもしれません。
3.グラマドの観光スポット
グラマドの観光スポットを、クリスマス限定情報も含めてご紹介します!
ラーゴ・ネグロ公園
アジサイが咲きほこり、ラーゴ・ネグロ(Lago Negro / 直訳:黒い池)と呼ばれる人工池が中心にある公園。
1942年の火事をきっかけに人工池が造られ、燃え切った地に植えられたのはドイツの黒い森(Floresta Negra)から輸入された木々なのだとか。
自然を満喫できる他、ピクニックをしたり、池の中心で白鳥ボートを漕いだりできる他、公園内にアレマーニャ・エンカンターダ公園(Parque Alemanha Encantada / 直訳:魔法にかかったドイツ公園)と呼ばれる御伽噺のような世界を楽しめるスポットがある。
上の写真は、同スポット内にあるラプンツェルの塔。中にディズニーのラプンツェルのコスプレをしたお姉さんがいます。
民族広場
グラマドのバスターミナルの隣にある民族広場、プラッサ・ドス・エチニアス(Praça dos Etnias)。
グラマドの地に移り住んだ移民3ヶ国(ポルトガル、イタリア、ドイツ)それぞれの建築様式の家が建てられている。
広場内には、民芸品屋さんやパン工房などが並んでいるので、バスの待ち時間を有効利用できます。
クリスマスシーズンには、家がクリスマス仕様にデコレーションされるので、そちらもオススメ。
愛の噴水(Fonte do amor eterno)
街の中心地内にある教会の横にある噴水。
永遠の愛を願うカップルのつけた鍵でガチガチに固められています。
この教会付近は、夜はクリスマスイルミネーションでライトアップされてより綺麗なロマンチックなスポットになります。が、夜になればなるほど人の数が増えるので、写真を撮るなら人の少ない午前〜夕方をオススメします。
クリスマスイルミネーション
クリスマスの時期になると、街全体にクリスマスデコレーションがなされます。
特に街の中心地は、夜はイルミネーションの光り輝く街と化し、ロマンチックな景色が広がるので一見の価値ありです。
その分人の出が増えるので、くれぐれもスリや迷子にお気をつけください。
街全体でイルミネーションが見れますが、どこへ行くか迷ったら、愛の噴水のある教会や、後述する光のショーがある辺りのガリバウジ通り(Rua Garibaldi)へ行ってみるのがいいかと!
クリスマスイベント
クリスマスの時期には、無料のパレードやショーが行われる他、有料のショーも複数開催されます。
コロナ禍前に開催されていたショーのうちのいくつかをご紹介します。
※再開見通しが不明なので、最新の開催状況やスケジュールはご自身でチェックしてくださいね。
クリスマスパレード(無料)
日中に開催されるクリスマスパレード。
中心街の道路を、クリスマス風の衣装を着飾った大道芸人達がクリスマスソングを演奏しながらパレードします。
パレードの隊列自体は非常に短く、通り過ぎるのはあっという間。
日本ではあまり観ない類の山車が出るので面白かったです。
サンタの光のショー(無料)
夜に屋外で開催される、プロジェクションマッピング兼ミュージカル。
イルミネーションで照らされた建物を舞台に、サンタクロースが主人公の物語の寸劇が繰り広げられます。
全編ポ語ですが、子供向けの劇なので、外国人でも大まかな内容は理解できる形。全部でおおよそ20分ほど。
場所取りで開始前から大勢の人が建物の前に陣取っているので、しっかり観たい場合は早めに現場へ向かいましょう。
サンタのショー(有料)
屋内で開催される、チケット制の子供向けミュージカル『Korvatunturi』。
サンタクロースの住む山コルヴァトゥントゥリを舞台にした森の妖精達の劇で、全編ポ語。
開催地がカルチャーセンターでしたが、その割に舞台装置がしっかりしていて、子供向けといえどもアクロバットショーも見応えがありました。
無料のショーと比べると、室内で暖かく、座席に座って観れる点が良かったです。
終了後は、会場の外でサンタと記念撮影ができるます。あっという間に列ができるので、撮りたい場合は早めの退出を。
開催場所は変更になる可能性はありますが、19年開催地の住所を載せておきます。
博物館、テーマパーク
グラマドには、ミュージアムやテーマパークが溢れています。
その中でもぴょんぴょ子が行きたかった場所をピックアップしてご紹介します。
(ちなみにぴょんぴょ家が実際に行けた博物館やテーマパークは、コロナ禍で閉業してしまったので紹介は見送ります。)
Geo Museu
街の中心地から北上したところに位置する、鉱石・宝石・化石に関する博物館。
Museu do Automóvel Hollywood Dream Cars
クラシックカーのミュージアム。
Mini Mundo
子供も楽しめそうなミニチュアパーク。
4.グラマドの食
グラマド名物や、グラマドで食べて美味しかったレストランを紹介します。
チョコレート屋巡り
グラマドは、ブラジル国内でも有数のチョコレート職人の集う街です。
ブラジルで初めて手作りチョコレートの工場が生まれた街としても知られ、21年現在、19ものブランド・工場が存在します。
そんなグラマドのチョコレート屋さんは、店内飲食が可能であったり、工場見学もできたりと、いろいろな形態で点在しているのです。
色々巡って、お気に入りのお店を見つけてみてください。
有名どころの情報を載せておきます。
Chocolates Prawer
ブラジルで初めてチョコレート職人による工場が誕生したとされるブランド。
市内に何店舗かあるが、下記した住所は店舗兼工場。
Caracol
玩具箱の中に迷い込んだようなデコレーションが多く、見るのも楽しいチョコレート屋さん。
市内に複数店舗展開しているが、下記した住所は特に飾り付けが賑やかで可愛らしかった店舗のもの。
Royal Trudel
チョコ以外のグラマド名物スイーツもご紹介。
Royal Trudelは東ヨーロッパのお菓子トルデルニークを模したもの。棒に巻きつけて炭火で焼いたシナモンシュガーパン風のケーキに、チョコレートやアイスなどのトッピングをお好みで乗っけて食べます。
2016年にグラマドでオープンしたお店で、人気のあまり、今ではブラジルの東側を中心に出店しているそう。
グラマド内にも数店舗あるので、待ち時間が短いお店を選ぶのがよき。
レストラン
グラマドのディナーで美味しかったお店を簡単に紹介します。
コロナ禍では臨時休業中の可能性もあるので、訪れる際は事前にお店へ確認を取ってみてください。
Bouquet Garni Gramado
庭付き別荘のような見た目の海鮮が美味しいレストラン。
お店のその日のオススメを注文したところ全部美味しかったです。金額は、メインはR$100越えほとんど
Trattoria Boniatto
ニョッキやパスタが有名なお店。
お店の人気をメニューを注文。子供も好きそうな味付けで、量はボリューミー。
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いかがでしたか?
素敵なクリスマスホリデーをお過ごしください!Boas Festas!
参考:https://historia-do-rio-grande-do-sul.webnode.com/imigracao-acoriana/, https://www.gramadoinesquecivel.tur.br/historico、https://portalgramado.com.br/pontos-turisticos/pontos-turisticos/lago-negro/,https://portalgramado.com.br/pontos-turisticos/pontos-turisticos/praca-das-etnias-casa-do-colono/
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