こんにちは。コロナ禍前は月1以上のペースで飛行機を利用していたぴょんぴょ子です。
先日、知人から長距離フライトのおすすめを聞かれました。
即答した内容は「カタール航空のQスイート搭載便」。
特にパートナーや子供と利用するなら、断トツで快適なフライトです!
今回は、そんなカタール航空のQスイートについてご紹介します。
カタール航空とは
カタール航空とは、カタールの首都ドーハにあるハマド国際空港を本拠地とする航空会社です。
6大陸すべてに就航するグローバル航空会社で、結んでいる都市の数は140以上!
安全性、セキュリティ、革新性、サービスの質などが世界的に評価されており、「エアライン・オブ・ザ・イヤー」をはじめとする数々の賞を受賞をしています。
一流航空会社にのみに与えられる「5つ星エアライン」認定の1社でもあり、世界で最も評価の高い航空会社のひとつなのです。
ワンワールド・メンバーである日本航空とは日本国内線の提携があり、日本からドーハを経由してヨーロッパや南米など各地へ飛ぶことができます。
Qスイートとは
そんな世界屈指のカタール航空が中〜長距離便で使用している一部の機体には、「Qスイート」と呼ばれる特別な仕様が一部のビジネスクラスに導入されています。
スイートルームのような名前のこのQスイートこそが、今回ご紹介する超快適フライトです!
下の写真☟のような一般的なビジネスクラスのシートと比べてどこが特別なのかというと…(次の章へ)
Qスイートの特徴
なんと!
漫画喫茶のフラットシートのような空間が作れるのです!!!!※離陸着陸時などを除く
にわかに信じがたいと思いますが、Qスイートの超目玉ポイントをあげるとこんな感じです☟
特に後半2つは文字だけ読んでも信じられないどころか、意味がわからない人も多いかと。後ほど詳しく紹介しますね。
そして、上記目玉には書かなかったものの、どの席にも、
- 22インチの巨大液晶画面
- 収納付き簡易ソファ(オットマン)
- 靴置き場
- 引き出し式テーブル
- 物置兼用サイドデスク
と快適生活を送れそうな家具が備わっているのです!もうもはや家です!コンドミニアムです!
では、目玉の特徴をもう少し細かく見ていきましょう。
①扉を閉めれば個室
Qスイートの場合、各シートの通路側にはスライド式の扉がついています。
扉の高さは、着席時の頭の高さより少し高い程度の位置まであり、閉めることで各シートを個室(半個室)化できるのです!
ちなみに上の写真は、隣通しの席の間にあるパーテーションを無くした状態。
デフォルトは下の写真のようにパーテーション付き☟なので、お隣さんが他人でも問題なしです!
②180°フルフラットシート
周りの席からの視線を気にせずリラックスできる上に、更に嬉しいのが、シートが180度フルフラットとなること!
客室乗務員さんに一言お願いすれば、枕を持ってきてもらえる他、専用のシーツと毛布でベッドメイキングしてもらえます。
上述の通りシート周りには、巨大な液晶画面や引き出し式のテーブル以外にも、サイドデスクやオットマンも兼ねた収納スペースがあり、サイドデスクの下には靴を脱いで置いておける空間があるので、寝るスペースは体感的にカプセルホテルよりも広く感じます。
長距離フライトは体への負担が大きいもの。
そんな移動を、家のベッドのごとく、個室で寝っ転がりながら過ごせるのだから、最高極まりないです。
③隣同士の隔たりを無くしてダブルベッドへ!(一部)
驚くべきことに、Qスイートの魅力はまだまだあります。
②の写真でバレてしまいましたが、一部の中央席では、隣同士の席を繋げてダブルベッドが作れちゃうのです!
席の間にある可動式パーテーションを下げ、その間にカバーとシーツを引いた上で180°フルフラットのベッドメイキングを行えば、1つのベッドのような広々とした空間に様変わりするのです。
このようなシートがビジネスクラスで存在しているのは、22年現在、カタール航空のみとのこと。お子様連れはもちろん、カップルや友達同士の2人旅などでは最高に快適な空の旅を送れますね。
お1人様席は…
ちなみに、ダブルベッドにできるのは一部の中央席のみ。窓側はお一人様席です。
とはいえ、満喫でいうシングルフラットルームのようなもの。個室化用の扉やフルフラットシート、サイドデスクなど諸々の設備はコチラも完備されているのでご安心を!
ペアでダブルベッドを利用したい場合には、予約の際にどうかご注意ください。
④新幹線のように会議もできる!(一部)
ダブルべッド化がアンビリーバボーなことはさることながら、なんと、会議室のように前後両隣のシート4席をワンボックス化することまでも出来てしまうのです。
ぴょんぴょ子はまだ試したことがないので、参考イメージとして公式動画を貼っておきますね。
☟サムネのTV画面2台の間が開きます。動画は1:30ご参照。
飛行機の中で向かい合って食事をしたり、おしゃべりできるなんて、、、そんな発想にも驚きです。
一部の中央シートに限られたものではありますが、4人単位の家族連れや友人同士、出張時などにいいですよね!
カタール航空ビジネスクラスの特徴
ここまでQスイートだけの特徴をご紹介してまいりました。
ここからは、Qスイートも含めたカタール航空のビジネスクラスの特徴をご紹介します!
食事・ドリンクの、メニューが豊富
食事やドリンクはメニューが豊富!
ワインだけでメニューが1冊あるくらい、選択肢に富んでいます。
そして、好きなタイミングで食べたいメニューだけ注文できるのも高ポイント!
長距離フライトにおいて、好きなように寝起きして好きな物だけ食べることができるのは、本っ当に便利です。
ただ、人気メニューは早めに無くなることも。どうしても食べたい物がある場合は、事前にフライトアテンダントさんに伝えておくのがオススメです。
参考までに過去に食べた&記録したお食事をバババっと載せておきます〜
味は、空の上の食事なのに、ハズレはほぼ無し。ぴょんぴょ家的にはビリヤニ、肉の煮込み、スープ類なんかが特に美味しかったです。
見た目はレストラン並みに丁寧な盛り付けがされていました。よくわからない見た目のお寿司なんかもありましたが、ご愛嬌。
そして、見てお分かりのとおり、スイーツやらスナックやらも充実しています。コーヒーも飲み方の種類が豊富な上に、ティーはTWG製のものだったりと、超豪華。デカフェメニューもあるので、お休み前にホッとリラックスすることもできました。
「飛行機の中は寝るだけ!搭乗前に暴飲暴食!」なんて冬眠のような過ごし方をしていたぴょんぴょ家も、Qスイート利用時だけは食を楽しんでいます。ぬふふ。
アメニティも充実
充実しているのは、食べ物だけではありません。
高級ホテルばりにアメニティもゴージャスなんです。
上の写真☝︎はQスイートのサイドデスクを写したものですが、ビジネスクラス全般でいただけるアメニティが乗っかっております。(写真中央右に写る巨大さつまいものような紫の塊は毛布です)
内容はざっくりこんな感じ☟
- パジャマセット
- スキンケア+安眠グッズ
- 感染症対策キット
- クッション
それぞれ詳しく見ていきましょう。
パジャマ、スリッパ
シート内でよりくつろぎやすいように、パジャマやスリッパが支給されます。
イギリスのファンション・ホームブランド、The White Company製のシンプルなもの。過去に頂いたのは紺xグレーだったりダークグレーxグレーだったり、カラバリも少しはあるのかも。
乗客に希望のサイズを聞いてくれるのも有難いです。離陸前や食事後などに化粧室で着替える人もいれば、離陸後に席で着替えている人もいるそうです。個室とはいえ、扉は飛行機の天井まで塞いでいるわけではないので、通路を通る大人は覗きこめちゃう為お気をつけあれ。
ポーチor香水付き スキンケア+安眠グッズ
サイドデスクには、ポーチだったり箱だったりがちょこんと置かれています。中を開けてみると、ぎっしりとアメニティが詰まっているのです。
中に必ず入っているのは、安眠に欠かせない以下の基本グッズ。
- ゆるゆる靴下
- アイマスク
- 耳栓
これらの安眠グッズは、カタールの中長距離エコノミークラスでも配布されます。
☟中長距離フライトであると快適な便利グッズについては別記事でご紹介☟
ビジネスクラスとなると、これらの安眠グッズがブランド品と共にプレゼントされるのです。
直近で利用した際は、フランスの高級フレグランスブランドDiptyque(ディプティーク)のミニ香水やスキンケアグッズがもらえました。
スキンケアグッズの内容は、以下4点。
- オードトワレ
- リップバーム
- ボディ・ローション
- フェイス・クリーム
香りは2種類(34 Boulevard Saint GermainとEau Rose)あるようで、予約時の性別によって置かれていた模様。どちらもいい香りで大満足の内容です。
Diptyqueに切り替わる前までは、イタリアのバッグブランドBric’sのポーチと、イタリアのオリーブオイルブランドCastello Monte Vibianoのスキンケアグッズのセットが配られていました。ポーチは色や形にも種類があり、どれも使い勝手がよく、化粧品入れとして今も使っています。
ちなみにこのCastello Monte Vibiano、メインの商品であるオリーブオイルが、カタール航空の食事の際に登場します。トマトやハーブといったさまざまなフレーバー付きオリーブオイルの中から選ぶことができるので、お気に入りを見つけるのも楽しいです。
これらのアメニティは、どれも良いところ尽くし。あえて欠点をあげるなら、ブラジル⇄日本の移動で合計4つも手に入ってしまい荷物量が増えてしまう点。1個あれば十分って人は、未使用のまま親戚や友人にお裾分けするのも一つの手です。
感染症対策キット
このご時世、コロナ対策の為のグッズも必須アイテムになりましたね。
- サージカルマスク
- アルコールジェル
- ゴム手袋
これらがセットになってサイドデスクに置かれていました。
アルコールジェルは、フライトによって小分けになっているタイプとチューブになっているタイプの2種類ありました。何れにせよ、機内食を食べるタイミングで毎度手を洗いにトイレに行くのは面倒だったので、助かりました。
クッション
サイドデスクに、白地に文字が書かれた小さなクッションが置かれています。
表面は英語、裏面はアラビア語が書かれたポップなクッション。
なんとこのクッション、持ち帰りOKとのこと!
荷物が増えるので持ち帰るのは断念しましたが、トランジットで仮眠を取る際にあると便利かも!
デメリットを強いて挙げるなら…
Qスイートの魅力は伝わりましたでしょうか?
衣・食・住が揃い、更に+αまで付いてくるQスイート。
そんな移動式ホテルのようなフライトのデメリットはあるのでしょうか?
強いてあげるなら、2つくらいかなと。
1つは、日本語対応の動画が限られている、といった点。
“限られている”とはいえ、外国の航空会社の中では多い方に感じました。それに、今の時代はYoutubeや、Netflixをはじめとする各種動画配信サービスでダウンロードして持ち込めばいいだけの話なので、備えあれば憂いなしです。
もう1つは、うーん、価格ですかね…。
長距離フライトは絶対値が高く、更にエコノミークラスと比べるとビジネスクラスは超高額。
更に、繁忙期の便だったり、席が埋まり始めるタイミングや搭乗日直前(だいたい搭乗前1ヶ月きるあたりから)の予約になると、通常の何倍にも価格が跳ね上がります。
ただ、Qスイートだからといって、航空券比較サイトなどで調べても、他社のビジネスクラスとそこまで大差があるわけではないのです(同時期同タイミングの予約による同目的地行き向けフライト比較)。むしろ、混雑していないタイミングで、且つ、数ヶ月前から余裕を持っての予約であれば、他社より安いなんてことも!1〜2年前はコロナ禍ということもありブラジル⇄日本が往復20万円代だったこともありました。なので、相対的に見れば、価格はデメリットでもなんでもないんです。
飛行機をただの移動だから安く済ませたい、と思う人も多いはず。その場合はもちろんエコノミークラスを選ぶ方がいいですよね。
移動と、移動後の身体的負担を少しでも快適に過ごすことを優先したい人は、是非Qスイートをご検討あれ。
サンパウロ⇄東京でカタール航空を勧める理由
サンパウロと東京を結ぶフライトは、どうしてもトランジットが必要になります。経由地の選択肢は様々で、欧米、アフリカ、中東、オセアニア経由などと選び放題。(※コロナ禍以降、便数は限定的)
その中でもカタール経由を勧めるのは、やはりQスイートだと到着時の疲れが一番少なくて済むから、というのが最も大きな理由です。
フルフラットで、かつ広々とした自分だけの空間に居ながら移動できるので、時差ボケ対策の為の睡眠時間のコントロールがしやすいのと、移動中にゆっくり休めるのが高ポイントなのは、上述の通り。
※時期によっては日本⇄カタール間がQスイートでなくなることもあるので、予約時には確認しましょう。
その他に、トランジットに関しても楽なポイントが2つほどあります。
1つは、経由地となるドーハでは、経由地での大型の預け手荷物の受け取り・再預けが発生しないこと。
日本ーブラジル間のフライトはアメリカを経由するフライトも多いのですが、多くの州においていちいち出入国手続きが必要となり、都度荷物の対応にも追われるのです。ドーハ経由ならその手間は省けます。
もう1つは、トランジットの待ち時間が長すぎず短すぎず、程よい塩梅の時間間隔なこと。
およそ3〜5時間程度のトランジット時間で組まれていることが多く、焦らず落ち着いて行動できます。ビジネスクラス利用者はドーハのビジネスクラスラウンジも利用できるので快適に過ごせます。
ちなみにぴょんぴょ家が利用した中で最もトランジットの待ち時間が短かったのはフランクフルト経由で2時間弱。待ち時間が短いので、ほとんどの場合において身体的にはとっても楽でした。
が、1本目の離陸が遅れたことがあり、その際は1本目の到着も遅れたので、空港内をダッシュして乗り継ぐことになりました。しかも荷物は載せ替えが間に合わなかったようでロストバゲッジ状態。散々な目に遭った苦い思い出です。
そんな経験をして以来、ルフトハンザで経由する際は、逆に10時間以上のトランジット時間を設けて、荷物を預けた上でドイツ国内小旅行に繰り出すようにしています。
これらは、Qスイートやビジネスクラス以外のフライトでお探しの場合も、カタール航空を使うメリットとして抑えておいていただきたいポイントです。
出張などで費用を自己負担する必要がないなら、真っ先にカタールQスイートを探すのがベストです。
ーーー
いかがでしたか?
カタール航空をこんなにもゴリ押ししてますが、ぴょんぴょ子はカタール航空さんの回し者でもなくアフィリエイト契約もしていないので、素直な感想として受け取ってもらって結構です!
実はぴょんぴょ子の中の人の立場上はライバル社を推すべきなのですが、それを差し置いてでも、カタール航空Qスイートがレベチで良すぎたので紹介させてもらいました。
どのフライトも全部Qスイートのような仕様になりますように…!
最後に、カタールW杯を現地で見ようとしているサッカーファンに朗報を下記しておきます!
期間限定W杯仕様!
カタールW杯を目前に控え、カタール航空のフライト内ではいくつかのモノがW杯仕様になっています!
そのうちのいくつかをご紹介しましょう。
W杯公式ロゴの印字
備品やスイーツなどに、W杯公式ロゴが印字されています。
隠れミッキーを見つけた時のように、気づくとちょっぴりテンションが上がります。
安全アナウンスビデオ
サッカーファンは、離陸時に流れるセーフティビデオは必見です。
命を守るために重要ではあるものの、飛行機に乗り慣れているとちょっぴり退屈でもある機内安全ビデオ。
そんなビデオに、なんとカフー、レヴァンドフスキー、ネイマール、といった豪華なサッカー選手の面々が映るのです!
メインの進行を☝︎上記写真に映る2人のイギリスの俳優ジェイソン・ソープとロス・ハット(これも地味に豪華)が務める中、でカフーやレヴァンドフスキーがチラチラ映ります(映るのは毎度一瞬なので写真に収め損いました)。
終盤になると、突如ネイマールがセリフ付きで長尺で登場します!
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超余談ですが、カフー選手はサンパウロ出身で、サンパウロのサンバチームVai-Vaiの大ファンらしいっす。カーニバル本番だけでなく、エンサイオ(リハーサル)や練習にも現れることがあるそうな。
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このカタール航空のW杯仕様のように、近年は工夫を凝らしたビデオを作る航空会社も増えてきていますよ。W杯後も同じように遊び心のあるビデオが登場するといいですね!
ちなみにぴょんぴょ子のお気に入りは、ニュージーランド航空の安全ビデオ。シーズンごとに映像がリニューアルされていて毎度ワクワクさせられます。
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それでは、ちゃおTchau!
参考:https://www.qatarairways.com/ja-jp/onboard/qsuite.html
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