ボンジーア!ブラジル生活を満喫中のぴょんぴょ子です。
今回は、花の街として知られるブラジルのオランダ移民の街、オランブラ(Holambra)についてご紹介します!
先日、サンパウロから日帰りで遊びに行ってきたので、体験談も含めてレポートして参ります。
1.オランブラとは
オランブラについて、歴史も踏まえて概要を簡単に紹介します。
オランブラの名前の由来
オランブラ / Holambraはオランダ、アメリカ、ブラジルの3つの名前が合わさって名付けられました。
何故オランダの名が付いたかというと、オランダからの移民が築いた街だからです。
オランブラの歴史
遡ること約70年前。第二次世界大戦を経て、オランダは荒廃していました。
国民の住む場所を探すべくオランダ国民が移住先を他国に求めたところ、ブラジルから承諾の返事が。こうして1948年に約500人程のオランダ人がサンパウロ市の郊外に移住し、オランブラを創設したのです。
当初は、オランダから持ち込んだ牛による酪農業が盛んでした。しかし、疫病により牛が激減したせいで、代わりに豚や鶏の牧畜業が発展したそうです。
その後、新しく移住してきたオランダ人移民が商用としてのグラジオラスの生産に成功したことをきっかけに多品種、多種の花の栽培を始めました。現在でも商業用(装飾用)の花の栽培が盛んで、オランブラは“花の街 / Cidade das Flores”として知られています。
余談ですが、19世紀の帝政時代を中心に、当時のブラジルが移民をたくさん受け入れていた影響で、ブラジルにはオランダ移民の移住先がオランブラ以外にも点在しています。
また、17世紀中頃にも当時のオランダ人が現在のペルナンブーコ州あたりを侵略(入植)しており、RecifeやOlindaのあたりではオランダやポルトガルのコロニアル様式の建物が現在でも残っているので気になる方は是非足を運んでみてください。
2.オランブラへの行き方
オランブラはサンパウロ市から北に約130km離れたところに位置し、車で約2時間ほど要します。サンパウロから公共交通機関を使っても行けない訳ではありませんが、直通バスは無いのであまりオススメはしません。
尚、最寄りの空港は、カンピーナス市にあるヴィラコッポス国際空港(Aeroporto Internacional de Viracopos)になります。
尚、ぴょんぴょ家はサンパウロ〜オランブラ往復移動+オランブラ内移動はハイヤー会社に1日契約でお願いしました。利用したハイヤー会社や、Uberでは無くハイヤーを利用するメリットについては下記記事をご参照ください。
3.観光スポット
オランダや花の街らしい場所や写真スポットなど、オランブラの観光スポットをご紹介して参ります!
中南米一巨大な風車
高さは約38.5m、重さは約90tもの巨大な風車で、中南米一大きい風車とされています。
オランダで使われている製粉用風車のレプリカで、2008年、オランブラ誕生60周年記念に建設されました。
有料(R$6-12)で風車内も見学可能で、風車の上からはオランブラの景色を眺めることができます。階段が結構急なので登る際は要注意です。
オランダ風の街並み
風車から南に進んでいくと街の中心部に出ます。中心部にはレストランや土産物屋さんが並んでいるのですが、見た目はオランダ風の街並みになっているのです。
ただ、がっつりオランダ様式で建てられた建物はほぼなく、建物の正面にハリボテでオランダ風の建築物が設置されているのが大半です。写真を撮る際は真正面から上手に撮らないと、お遊戯会感がでちゃうので要注意。
オランダ移民関連スポット
オランダの移民の街として生まれ変わった当時の様子を垣間見れる場所を訪れるのも、勉強になります。
オランブラ歴史博物館
オランブラの地への入植当時の写真や、当時使用されていた物(レプリカ含)等、今日のオランブラにいたるまでの様子が展示されています。入館料はR$4-7です。
公式HP内でバーチャルツアーもできるので、観光の時間が足りない場合はそちらも併せて活用すると良きかと思います。
オランダ移民の像
オランブラにオランダ人移民が移住してから60周年記念に設立された像です。
道路の中心に建っているので、ガッツリ止まらずとも車での移動途中に見ることもできます。
ゴッホの公園
週末のみオープンする公園です。公園内にファン・ゴッホの絵のレプリカが飾られています。
池の周辺にはカフェや生ビールの出店もあり、木陰のあるベンチや芝生に座ってピクニック気分を味わうことができる憩の場所です。
尚、公園の道路を挟んで反対側には、Eu♡Holambraの写真スポットもあります。
愛のデッキ
2015年に観光スポット化されたデッキです。
フランスのパリで行われているように、恋人達がこのデッキに南京錠を付ける(鍵は目の前の池に投げ込むらしい)愛のスポットになっています。南京錠にメッセージを書き込んでくれる即席サービスもありました。
手入れされた花がたくさん咲いていて綺麗なので、お散歩するのにピッタリな場所です。
アンブレラ・スカイ
ポルトガル発祥のアンブレラ・スカイがオランブラにもあります。
ただのフォトスポットではありますが、そこかしこにカッコイイ&セクシーなポーズをキメるブラジル人を眺めるのも勉強になるので、写真に興味の無い方も訪れてみては如何でしょうか。
花畑
花の街オランブラには、商業用の花畑が至る所にあります。
中には有料で一般公開している花畑もあるので、お土産にお花を買うだけでなく、花畑やビニールハウスの中を覗いてみるのも一興です。花畑の方に案内してもらえるガイドツアーも展開されているので、時間に余裕があれば参加してみても楽しいかもしれません。
上記で紹介した観光スポットからも比較的近くにある、一般公開されている花畑を2箇所下記します!
4.名物料理
オランダ移民の街でもあり、花の街でもあるオランブラの名物の食をご紹介します!
オランダ料理
オランダ移民の街である為、オランダ料理やオランダでポピュラーな料理(植民地だったインドネシア料理など)を扱うレストランが何箇所かあります。
オランダ料理専門店、オランダ料理とブラジル料理のどちらもを提供するお店もあるので、折角ならオランダ料理を堪能してみてください!
上記レストランは、オランダ料理とインドネシア料理とブラジル料理を提供するお店でした。
ちなみにぴょんぴょ家は、上記のレストランに11時過ぎに入りましたが、11時半には満員となり、外には10組程の列が出来ていました。そしてオランダ在住のぴょんぴょ友Mちゃんにオランダ料理のオススメを予め聞いていたものの、このレストランにはありませんでした。仕方なくお店の人気メニューのHollandse Tafelを頼んだところ、大量の肉系料理の盛り合わせ(上記写真)が運ばれてきました…味は美味しかったですが、2人で食べるには飽きる量と味付けでした。
他にもオランダ料理のあるお店はあるので気になる方は探してみてください。
ストループワッフル
オランダのお菓子といえば、ストループワッフル(Stroop Wafle)を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。薄いワッフル型のビスケットの中にカラメルがたっぷり入った甘〜いオランダスイーツでありオランダの定番土産の1つです。
サンパウロ市内のスーパーでもたまにストループワッフル自体は見かけますが、オランブラでは出来立てのストループワッフルを食べることができるお店があるのです!
ぴょんぴょ家が出来立てを頬張ったのは、上記のOma Beppieの路面店です。出来立てはTradicionalでR$2.5(約50円)、Chocolate味でR$3.5(約70円)と、観光地にしてはかなり良心的な金額で買うことができました。味は、サンパウロ市内で出回っているものと違って美味しく、本場オランダで食べた味に近かったです(本場オランダでは出来合の物しか食せていませんが)。甘党のぴょんぴょ子は超満足です。
オランビアー
オランダのビールといえば真っ先にハイネケンが浮かぶと思います。でもハイネケンってブラジル全土に流通していますよね。
折角ならオランブラの地ビール、オランビアー(Holambier)を試してみては如何でしょうか?
オランブラのいくつかのレストランでも飲めますが、セルフサービスのオランビアーの機械もあるのでお試しあれ!
ちなみにオランビアーのセルフサーバーは下記土産物店の入り口に設置されていました。
ぴょんぴょ家はレストランで飲みましたが、塩味のあるオランダ料理ととてもよく合い、水のように飲めました。
花のアイス
オランブラにはお花を使ったアイスやジェラートを扱うお店が何軒かあります。
オランブラは1年を通して日差しが強いので、お散歩に疲れた時に、花の街らしいスイーツで癒されるのもまた一興です!
ぴょんぴょ家は上記のカフェで、ラベンダーとジャスミンのジェラート(R$32)を食しました。ラベンダーは、一口目こそトイレの消臭剤感がありましたが、食べていくうちに清涼感に包まれて暑さでバテた体が復活しました。ジャスミンは、ココナッツベースのアイスでほのかにジャスミンの香りがし、タイっぽさがありました。
5.周り方や時期のオススメ
今回、日帰りで訪れて感じたぴょんぴょ家の感想です。
周り方
ぴょんぴょ家は1日契約のハイヤーにてサンパウロ市内からオランブラの水車に向かい、そこから徒歩で街を散策した後、再度ハイヤーで花畑へ移動し、帰路につきました。
位置関係としては、花畑が一番北にあり、その次に水車、そしてレストランや公園がある街が水車の南に広がっています。
水車からゴッホの公園までは徒歩で約30分程要しますが、そこまでの移動途中にも写真スポットやレストランがあるので、徒歩でも十分楽しめます(土日の場合、車で周ると停めるのに苦労するかもしれません。)。
水車やレストランのある位置から公園側に対して標高が少し下がる為、もしオランブラ内全てを徒歩で周るなら、水車より北側の花畑→水車→レストラン→公園の順で移動するのが効率的且つ登り坂を登らなくて済むのでオススメです。
観光時期
一年中を通じて様々な花が見れるそうなので、どの時期に訪れても楽しめるようです。
強いて言えば、コロナ禍前は毎年9月に花のイベントExpo Floresが開催されていたので、ブラジルの春にあたる9月が一番の推しなのかもしれません。比較的屋根のある道は少なかったので、街中を徒歩で移動する予定なら、雨季や猛暑日は避けた方が良さそうです。
また、SNSで人気のひまわり畑で写真を撮るなら、6月〜8月がいいそうです。
尚人混みを避けるなら平日がオススメですが、月・火は風車内見学はできないのと、ファン・ゴッホの公園は週末以外は閉まっている点にお気をつけください。
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如何でしたか?
花好きには是非訪れて損はしない街です。
ザ・ブラジル以外のブラジル観光も楽しんでみてください〜!
参考:https://holambrense.com.br/deck-do-amor-em-holambra-ja-conta-com-milhares-de-cadeados/
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