ぼんじーあ!ぴょんぴょ子です。
過去に、日本では珍しいブラジルでよく見かける食材についてご紹介してきました。
今回は、日本はおろか、ブラジルでもなかなかお目にかかれないカンブシ(カンブスィ) / Cambuciについて簡単にご紹介します!
1.カンブシはブラジルのフルーツ
カンブシは、ブラジル原産のフルーツの1つです。
ブラジル原産というと、アマゾン流域のフルーツがポピュラーですが、カンブシは別。
なんとサンパウロを含むブラジル南東部あたりが原産という珍しいフルーツなのです。サンパウロ市内にCambuciと名が付いた地区があるのは、昔はカンブシがよく採れた場所だったからだとか。
カンブシの生産地として有名なサンパウロ郊外の街パラナピアカバ(Paranapiacaba)で得た情報を元に、もう少し詳しくご紹介します。
2.見た目は緑の宇宙船
このカンブシ、見た目は奇抜で、宇宙船のような円盤型をしています。
食べ方は簡単。外側を覆う皮は見た目ほど硬くなく、指で押せば実を割ることができ、中身を食べるんだとか。鮮やかな緑色の皮と異なり、中の実は白色がかった薄緑色をしているんだそうです。
ただ昔は宇宙船なんて発想もなく、形が“水を貯める容器”に似ているとされたことから、トゥピ・グァラニー語でそれを意味する単語カンブスィの名がついた模様。
また、カンブシの縮小板のような円盤型をした赤い唐辛子の品種にも、Pimenta Cambuciと名前がつけられています。
3.レアなカンブシゼイロの実
カンブシは木になります。
カンブシの木はカンブシゼイロ(cambucizeiro / 直訳:カンブシの木)と呼ばれ、高さは3〜5mほど。一方のカンブシはおおよそ5−7cm。開花は8〜11月、果実が熟すのはだいたい1〜3月だそう。
1本のカンブシゼイロ(カンブシの木)から採れるカンブシの生産量は年間約200kgにも及ぶといいます。
それでも、都市開発による森林伐採などでカンブシゼイロ自体の数が減っている為、ブラジル人でも食べたことがない人もいるレアなフルーツとなっているらしいです。
4.“カンブシ味”はまだポピュラー
フルーツ本体が市場に出回ることが貴重でも、ジュースやアイス、カシャーサと、カンブシの加工品は存在します。
パラナピアカバなどのカンブシの生産が有名な地域では、カンブシそのものだけでなくカンブシを使った郷土品を販売するカンブシ祭り(Festival do Cambuci)が毎年開かれるほど。
最近では自国ブラジルの食材を活用した飲食店が都市部を中心に増えて(いるような気がする)おり、名産地へ行かなくてもサンパウロ市内で“カンブシ味”を見かけるようになりました。
カンブシ自体は食べたことが無くても、“カンブシ味”の商品なら食べたことがある、という人は多いのではないでしょうか。ぴょんぴょ子も漏れなくその1人、あー食べてみたいよー。
↑ちなみにこちらはサンパウロ市内のジェラート屋さんで食べたカンブシ味のもの。
5.味は酸味が強め
カンブシの味は、酸っぱいそう。
カンブシの加工品は甘味が加わっていることが多い為、“カンブシ味”は甘く感じます。ぴょんぴょ子は過去にジュースやジェラート、ソフトクリームを試しましたが、炭酸の抜けたラムネのような味に感じました。どこか懐かしいような味でハマる人はハマりそう。
6.ビタミンCを多く含む
酸味が強い、ということでピンときた方も多いと思いますが、どうやらこのカンブシちゃんはビタミンCを多く含んでいるようです。カンブシジュース1杯で、1日に必要なビタミンCを摂取できる、なんて言われました。
タンニンやミネラル、植物繊維なども多く含むそうで、健康にいいフルーツだとのこと。
ただ、具体的な数字で紹介したくても見つけられなかったので、なんとも言えず…。数値は記載されていませんが、興味のある方はコチラのサイトをご参照ください。
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以上、カンブシについての簡単な紹介でした〜
カンブシをスーパーで見つけたよって方、ぜひ教えてください〜!
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