ボンヂーア!サンパウロ生活を満喫中のぴょんぴょ子です。
サンパウロも冬至にあたるSolstícioを迎え、徐々に寒くなってました。と同時に6,7月のお祭りFesta JuninaやFesta Julinaも本来であれば盛り上がってくる頃ですね!
今回は、そんなブラジルの冬やフェスタ・ジュニーナ、フェスタ・ジュリーナで飲まれるお酒、ケンタォン(Quentão)について、レシピも交えてご紹介します!
「カシャーサを一瓶買ったものの、カイピリーニャはもう飽きちゃった」、なんて方は、是非ケンタォンにして飲んでみてはいかがでしょうか?
1.ケンタォンとは
ケンタォンとは、簡単に言うならば、ホットワインのカシャーサ版です。
たっぷりのお砂糖とスパイスを煮詰めたものに、お湯とカシャーサを加え、アルコールが飛び切らない程度に煮て作る、ホットカシャーサです。
ケンタォン(quentão)という言葉自体は、ブラジルで“熱い”を意味する形容詞、ケンチ(quente)の過剰表現や愛称でもあり、アルコールが強いこともありニュアンス的には「超強めの熱いやつ」みたいな感じでしょうか。
そもそもカシャーサとは
カシャーサ(Cachaça)とは、サトウキビを原料としたブラジルの蒸留酒です。別名【ピンガ/ pinga】とも呼ばれ、ブラジル全土でポピュラーな蒸留酒です。
日本でもそこそこ知られている、ライムと大量のお砂糖で作られるブラジルのカクテル【カイピリーニャ】は、このカシャーサをベースに作られています。
カシャーサは基本的にはアルコール濃度が40度前後と非常に高いので、飲む際にはご注意ください。
ケンタォンを飲む時期
そんなカシャーサを暖かくして飲むケンタォンは、主に冬によく飲まれます。
ブラジルで6月に各地で行われるカトリックのお祭り、フェスタ・ジュニーナ(festa junina)や7月のフェスタ・ジュリーナ(festa julina)では、ホットワインことヴィーニョ・ケンチ(vinho quente)と並んで好まれます。
2.ケンタォンの作り方
そんなケンタォンは、カシャーサをはじめとする材料さえ手に入ればお家で簡単に作ることができちゃいます。
というわけでケンタォンのレシピをご紹介します。
材料
日本でも手に入る材料で作れます。
- カシャーサ…100ml
- 砂糖…100g
- 生姜…直径5センチx20センチ分
- シナモンスティック…1本
- クラーヴォ…2個
- 白湯…100ml
ちなみに日持ちはしないので、その日のうちに飲み切れる分量に適宜調整ください。
レシピ
作り方はホットワインに似ています。
ブラジル人に教えてもらった基本的な作り方をご紹介しますが、味やアルコールの強さの好みもあると思うので、気になる方は後述のアレンジをご参照ください。
- 生姜を1センチ幅の輪切りにする
- 砂糖、生姜、スティックシナモン、クラーヴォを鍋に入れ、弱火で温めながらヘラで混ぜる
- 砂糖が溶けてカラメル状になったら、白湯を加えて混ぜる
- カシャーサを加えて混ぜ、沸騰したら火を止める
- 完成!
アレンジ
ホットワインよりもアルコールが強く感じられる飲み物です。自身の好みの味に改良してみるのがいいと思います!
濃度調整
もしカシャーサの濃さを薄めるなら、お湯の量を増やしたり、長時間煮詰めた上で追加でお湯を加えるのをお勧めします。
逆にカシャーサのアルコール分をなるべく強いまま残しておきたい方は、お湯の量を減らすか、アルコールの沸点である約78度を超えた時点で火を止めてしまうのも手です。
味変
フルーティーな味がお好きな方は、レシピの③の工程でレモンやオレンジの果汁も加えた飲み方もオススメです!
甘い飲み物が苦手な方は、お砂糖の量を減らすか生姜の量を増やしましょう。
甘いのがお好きな方は、マシュマロを入れる飲み方もありますのでお試しあれ!
スパイスが苦手な方は、スパイスの量を減らしましょう。
スパイスが好きな人は、1日あたりの摂取限度を守った上で、他の材料の分量を減らして調整してください。スパイスの過剰摂取は中毒症状が出る場合があるので、スパイスを有耶無耶に増やすのは危険なのでやめましょう。
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今年の冬は、フォホー(Forró)を聴きながらパソッカを食べてケンタォンを嗜み、お家でフェスタ・ジュニーナ気分を楽しんでは如何でしょうか?
Tchauちゃお!
参考:http://www.caminhodovinho.tur.br/a-origem-do-quentao/
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