ぼんじーあ!サンパウロ在住のぴょんぴょ子です。
今回はブラジルのスイーツ、パソッカ・ジ・アメンドイン(Paçoca de Amendoim)についてご紹介します。
ブラジルではどこでも手に入るポピュラーなお菓子で、ブラジル土産としても人気です。
家でも簡単に作れるパソッカのレシピも本記事の最後に紹介しているので、是非お試しください。
1.パソッカ・ジ・アメンドインとは
パソッカ・ジ・アメンドインとは、砕いたピーナッツを固めて作られたブラジル発祥のお菓子です。
以下パソッカと記載させていただきます。
原材料
主な原材料は、ピーナッツとお砂糖です。たまにピーナッツバターやコンデンスミルク、タピオカ粉やトウモロコシの粉が混ぜられて作られる場合もあります。
いずれもブラジルでは身近にある材料です。
見た目
形は、コルク栓のような円柱形がオーソドックスです。ピーナッツの色が全面に出ているので、コルクのような見た目であることが多いです。
円柱形以外にも、四角く型取られたものやカップに詰め込まれたものなど様々な形体があり、ケーキ屋さんなどでは、チョコレートでコーティングされたおしゃれパソッカもよく売られています。
味、食感
見た目や原材料からはピーナッツバターのような味が想像できますが、どちらかというと日本の駄菓子、甘さ強めのきなこ棒のような味がします。
そしてきなこ棒と同じようなパサパサ感やモソモソ感があり、食べた後にお口の中の水分が全て持っていかれます。
でも何故かクセになる不思議な味です。
栄養
ピーナッツはタンパク質、不飽和脂肪酸、ナイアシン、ビタミンE,Bなどの栄養素が含まれており、健康効果のある食べ物としても知られてはいます。が、その分カロリーは高く、1粒あたり約3〜6kcalもあるのです。
そして、ブラジルの市販のパソッカの恐ろしいところは、ピーナッツの量の約半分もの量の砂糖が含まれていると言われているのです。
言わずもがな、食べ過ぎ注意ですね。
名前
パソッカは、元々は“手で潰す”を意味する“PA-SOKA”という原住民の言葉から来ていると言われています。
ブラジルには同じパソッカという名前の料理がありますが、ピーナッツではなく干した肉を潰して作られた料理です。
“ピーナッツでできた”という意味のポルトガル語“ジ・アメンドイン(de amendoim)”が付け加えられることによって同名の料理と区別されます。が、パソッカ(Paçoca)とだけ記載されることも多々あります。“パソッカ味”と書かれていたら、基本的にはピーナッツ味だと考えて問題ないでしょう。
ちなみに、パソッカは手のひらに乗せられるような小柄な大きさなので“ちっちゃなパソッカ”、“ちょっとつまめるパソッカ”というニュアンスのこもった“パソキーニャ(Paçoquinha)”と呼ばれることもあります。
フェスタ・ジュニーナの食べ物
パソッカはブラジルではどこでも手に入る材料を用いて作ることができるので、1年を通していつでも食べることができます。
が、よく食べられる時期は6月のフェスタ・ジュニーナ(Festa Junina)の時期です。
直訳すると“6月のお祭り”を意味するフェスタ・ジュニーナは、ブラジル全土で行われるキリスト教徒のお祭りです。このお祭りの期間はピーナッツやトウモロコシなどの収穫の時期にあたり、それらの農作物を使った料理を食べる習慣があります。その料理の一つにパソッカが含まれているのです。
また、似たような様式で“7月のお祭り“を意味するフェスタ・ジューリョ(Festa Julho)が開催されることもあり、同様にパソッカがテーブルに並びます。
2.パソッカを食べてみよう!
百聞は一喰に如かず。パソッカを知るには、なんてったって実際に食べてみるのが一番です。
1)お店で買う
ブラジルでは、ほとんどのスーパーのお菓子コーナーに、Yokiなどの穀物ブランドやスーパーのプライベートブランドなどの大量生産されたパソッカが常に並んでいます。
その中でもポピュラーなブランドはサンタ・エレーナ(Santa Helena)社のパソキッタ(Paçoquita)です。上の写真の2&3段目は同ブランドのものです。ブラジルのお土産として買って帰る日本人をよく見かけます。
このパソキッタ、なんと日本でも手に入ります!
主にブラジル人の多く住む街などに、取り扱っているお店があるようです。今の時代はネットでの購入もできるので便利ですね。
2)簡単レシピで手作りも
ピーナッツを砕けるフードプロセッサーさえあれば、家でも簡単につくることができます。
材料
※上記はブラジルで一般的な甘さのパソッカの分量です。初めて食べるにはとても甘いので、お好みで砂糖の分量を調節してみてください。
作り方
うまく型の形に固まらない場合は、②にピーナッツバターやコンデンスミルクを少量加えて攪拌すると、より型の形に固まりやすくなります。
また、円錐形に型を抜きたい場合は、市販の型を使う以外にも、写真のフィルムケースのような筒状の形をしたものであれば応用できます。
ぴょんぴょ家は飲み口が真っ直ぐになっているペットボトルを切って使用しています。
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ブラジルといえば、カイピリーニャやシュハスコのイメージが強いですが、パソッカではとてもポピュラーでブラジルならではの食べ物です。
フォホーを聴きながらパソッカを食べて、是非ブラジルの気分に浸ってみてください〜♪
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