こんにちは、ぴょんぴょ子です。
タイはもちろん、日本でもブラジルでも家庭で作れるタイ料理をご紹介しております。シリーズ第6弾の今回は、タイのデザート、黒胡麻団子入り生姜汁ことブアローイ ナムキン(บัวลอยน้ำขิง)の作り方をご紹介します。
前回、タイの白玉ぜんざいとしてカボチャ白玉入りのココナッツミルクこと、ブアローイ ファックトーン(บัวลอยฝักทอง)のレシピをご紹介しましたが、今回はそれより1手間加わったデザートです。手間を増やすだけの価値はあって激ウマです。
初心者でも家庭でできるタイ料理シリーズはこちらにまとめてあるので、どうぞご参照ください〜。
1.そもそもブアローイ ナムキンとは
ブアローイ ナムキン(บัวลอยน้ำขิง)とは、ブアローイ(บัวลอย)をナムキン(น้ำขิง)に浸したタイのデザートです。
ブアローイとはタイのデザートの1つで、ココナッツミルクに入れて食べる白玉団子です。 白玉単体をブアローイと呼ぶこともあります。詳しくは、ブアローイ ファックトーンのレシピのページでもご紹介したので、そちらをご覧ください。
ナムキンとは、ナムが水や汁を意味し、キンが生姜を意味しており、直訳すると生姜汁となります。生姜と砂糖でできた温かい生姜汁で、代謝促進や殺菌効果があるといわれる成分ジンゲロール(ショウガオール)がたっぷり含まれています。
ブアローイ ナムキンは、中に黒胡麻餡(あん)が詰まった白玉を、ココナッツミルクではなく、甘辛い生姜汁に浸して食べるデザートです。黒胡麻を意味する単語、ガーダム(งาดำ)が添えられて、ブアローイ ガーダム ナムキン(บัวลอยงาดำน้ำขิง)とも呼ばれることもあります。
(↑バンコクのブアローイ専門店、ブアローイパリンヤーさんより拝借https://www.instagram.com/p/CAQF9m-HLfu/)
砂糖の量さえ無視すればとても健康的なブアローイ ナムキンを、早速作ってみましょう!
2.作ってみよう!
ブアローイナムキンの材料は日本でもサンパウロでも手に入るものです。白玉を丸める工程などは、お子さんと一緒に作っても楽しいかもしれませんね!
材料(4〜5人前)
【生姜汁】
- 生姜…150g程度
- 黒糖、黒砂糖…50g
- 水…500ml
【黒胡麻餡入り白玉】
- 白玉粉…200g
- 水…150ml程度
- 黒胡麻…70g
- パームシュガー…50g
- ココナッツオイル…50g
※黒胡麻はすりごまの方が胡麻をする手間を省けるので便利です。
作り方
【生姜汁】
- 生姜の皮を剥き(※1)、ざっくり2〜5センチ程度にぶつ切りにする。
- 麺棒やすり潰し棒等で、生姜を数回叩く(※2)。
- 鍋に水と生姜を入れ、弱火で加熱する。その間に白玉の作業に取り掛かる。
- 鍋に火をかけてから約30分後、生姜の色と香りが湯に滲み出ていたら生姜を抜き、黒糖を入れてよく混ぜて火を止める。
※1.気にならない場合は剥かずに皮ごと綺麗に洗って使用。
※2.香りを強くする為なので、面倒なら省略可。
【黒胡麻餡入り白玉】
- 黒胡麻をフライパンで弱火で2分ほどかき混ぜながら煎る。
- 煎った黒胡麻をすり鉢に移し替え、黒胡麻が粉状になるまでする。
- 1.で使ったフライパンにココナッツオイルとパームシュガーを入れて弱火にかけ、混ぜながら溶かす。
- 液状になったら火を止め、黒胡麻とよく混ぜ、黒胡麻餡を作る。
- 黒胡麻餡を手の親指の第一関節程度の大きさずつに分け、其々を丸めて冷ましておく。
- 黒胡麻玉を冷ます間に白玉生地を作る。
- ボウルに白玉粉を入れ水を3回に分けて注ぎ、注ぐ度に混ぜる。
- 白玉生地が耳たぶほどの硬さになったら(※)、5.の黒胡麻玉より1回り大きい程度の球体になるよう生地をちぎり、丸くする。
- 丸くした白玉生地を平らに潰して円状に広げ(厚さは2mm程度)手のひらに乗せ、5.で丸めておいた黒胡麻玉をその上に乗せて(白玉生地で)包み、団子状にする。残りの生地も同様に胡麻餡を包んで、団子状する。
- 鍋に7割ほど水(分量外)を入れて沸かす。
- 沸騰したら弱火にし、その鍋に白玉団子を入れる。
- 白玉団子が浮かんできたら、団子をすくって冷水に浸す。
- 団子を生姜汁の入った鍋に入れて弱火で2分ほど熱したら器によそう。
※白玉生地が柔らか過ぎる時は、耳たぶの硬さになるまで白玉粉を足して混ぜる作業を繰り返してください。硬過ぎる、或いはまだ粉状の場合は、耳たぶの硬さになるまで少量の水を足して混ぜる作業を繰り返してください。
3.完成!
もちもちの白玉と、中の甘い黒胡麻餡と、甘辛い生姜汁の組み合わせが最高に美味しくて病みつきになります。
黒胡麻餡と白玉の比率は、お店によって違いますが、大抵は餡の割合の方が多く作られています。お店のように薄い白玉生地で黒胡麻餡を多めに包みたくても、包む際に餡がはみ出してしまったりと、工程が思いの外難しいもので、ぴょんぴょ子自作ブアローイは白玉の割合の方が多くなってしまいました。それでも美味しかったです。見た目も綺麗な球体じゃないのも、料理歴1年のぴょんぴょ子らしさが詰まっているということでご愛敬でお願いします。
生姜汁の生姜辛さも甘さもお店によって異なります。今回は比較的辛めで作っていますが、もし辛すぎたら、砂糖の分量を増やして甘さを強めるか、湯を足して生姜濃度を薄めてみてください。
日本だと、タイ料理レストラン以外に中華レストランで似たようなメニューに出逢えますが、サンパウロではあまり見かけないメニューなので、是非ご家庭で作ってみてはいかがでしょうか?もしブラジルで作るなら、白玉粉に少量のタピオカ粉を加えて更にもちもち度をアップさせてもいいですね!
ぴょんぴょ子でした。
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